1棟を3億円で購入、金持ち母さんへの道

金持ち母さんundefined星野陽子さん

金持ち母さん 星野陽子さん

「金持ち母さん」として翻訳者、作家、不動産投資家として活躍する星野陽子さんに大きな影響を与えたのはユダヤ人の元夫との暮らし。2004年に投資用ワンルームを440万円で購入した星野さん。そして、次に狙いを定めたのは、なんとマンション1棟!3億円をフルローンでの購入でした――。(第4回目のインタビューから続きます)

――2008年には、マンション1棟を3億円で買われたとか。1軒目とはかなり規模が違いますが、いきなり3億円のマンションを購入されたのはなぜですか?

星野陽子さん ワンルームのマンションを買った後、本格的に不動産の勉強を始めました。大きくレバレッジを効かせて買っている不動産投資家仲間に話を聞いて勉強するうち、自分も行けるかなと思ったんです。元義父がそうして大きく資産を増やしていた姿も、頭にありました。優良な物件であれば利益が出て、いずれは資産を増やせると考えたんです。ですが、なかなか銀行から融資が降りず、2年位は銀行をまわるなどしていましたね。シングルマザーで担保もないということで、どこもほぼ門前払い状態。「そんなことより、家に帰ってお子さんと遊んであげてください」とか「アナタに2000万円も貸せないですね」と面と向かって言われ、辛い思いをしたこともありました。

――そうなのですね。どうやって突破されたのでしょう。

星野 不動産投資家で成功している方を探してメンターになってもらい、いろいろとアドバイスをもらったんです。融資の可能性がある銀行を調べてもらったり、提出書類の書き方を教えてもらいました。当時、三井住友銀行が、サラリーマンでもフルローンで融資するというローンを出していたのですが、新設で法人を作って、そこに融資をしてもらう形で、28年で3億円のフルローンを組むことができました。購入したのは、5階建ての鉄筋コンクリートのマンションです。

その経営が順調だったので、2年後にまた3億円で三鷹市にマンションを買いました。現在は債務も順調に減りキャッシュフローも出ています。仮に、今売ったとしても、買った時より高く売れるので、結果的にいい判断だったと思っています。

――今後も拡大されるご予定なのですか?

星野 いえ、それはありません。震災もあって想定していなかった原発のリスクなどあるので、この2棟を管理していく形で考えていますね。それに、不労所得と言われますが、実際には、自分で動く部分もかなり多く、大変です。あくまでも生活は翻訳でまかない、不動産投資は資産作りとして考えています。

――将来は、お子さんに引き継がれるのですか?

星野 実は、子供には「資産は遺さないよ」と言ってあるんですね。できれば、本人たちが自分の力で人生を切り開いてほしいと願っているんです。不労所得といってもラクじゃないんだよということを分かってもらいたくて、リフォームを一緒にやったり、トラブルが起きたときも「こういうことがあって、こう解決した」と、全部話してきたんです。

――なるほど。生きたお金の教育をなさってきたわけですね。

ユダヤ人の教えがマンション経営を成功に導いた

――マンション経営が上手くいった理由はなんだったのでしょう。どんな工夫をされたのですか?

星野 
自分でできることは自分たちの手で行い、お金が発生するときは、その都度相場を調べるなど、他人任せにせずにやってきました。管理会社に月5万円の清掃費を要求された時も、自分でシルバー人材センターに頼んでコストを半額にしたんですね。空き部屋のリフォームにしても、子供に手伝ってもらってコンセントプレートを自分たちで変えるなど、できることは一通りやってみました。その際も、取りあえず見積もりは全部取ります。業者さんの言う金額が高いのか安いのか、いろいろ調べないと分からない。銀行にも「同業他社に比べて経営がずっと良い」と言われるほどになりました。

――ユダヤ人の「常識を疑って打開策をみつける」の教えを実践されてきたわけですね。

星野 そうですね。離婚して私が家を建てる時にも、直接職人さんに依頼することでコストを減らしました。最初はハウスメーカーで建てようと思っていたんですが、調べるうちに、ハウスメーカーから工務店、さらにそこから職人さんに発注すると分かったので、それなら直接職人さんにお願いしたほうが、マージンを節約できると思って。とことん調べて納得した上でお金を使う。そんな彼らの教えが、今も多いに役立っています。

★星野さんのインタビューは今回で終了です。第1回目から読みたい人はコチラ!(全5回配信中)
ユダヤ人富豪から学んだ「金持ち母さんになる考え方」

教えてくれたのは……
星野陽子さん

東京都出身。外資系メーカー、シティバンク勤務を経て、フリーの特許翻訳者、作家として活躍。 イスラエル国籍のユダヤ人と結婚し、子ども二人に恵まれる。 最初は「貯まらない人」だったが、ユダヤ的思考を得てから、貯金や投資ができるように。 東欧からの移民の子で、14歳から働き、資産ゼロから財産を築いた義父から不動産投資を学び、 投資物件(6億円)などの資産を持つまでに。 約20年に及ぶユダヤ人たちとのつきあいなどを通してユダヤ式成功術を研究している。 著書に『ユダヤ人大富豪に学ぶ お金持ちの習慣』など。

取材・文/西尾英子

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