うなぎ/東京近郊のおすすめうなぎ店

川魚問屋直営店でスタミナ補給 まんまる池袋店

蒸し暑い夏にはどうも食欲が落ちる、そんな時は鰻だ。鰻には、ビタミンA,B1,B2,D,EやDHA,EPAなどの栄養素が豊富で疲労回復や滋養強壮に効くと言われている。楽しく飲んで食べてスタミナ補給をしたいところだ。今回ご紹介する店は、1897年(明治30年)創業の鯉や鰻を扱う川魚問屋「鯉平」の直営店で、1999年(平成11年)に開店している。

山室 賢司

執筆者:山室 賢司

うなぎガイド

相席も楽しい気さくなお店

店内はカウンター6席、テーブル3卓ほどで計16席ほどだろうか。すでに19時を過ぎている。この時間帯は混んでいる。店員さんがお相席でよろしければと言う。しかし、他のお客さんに悪いのではと言うと、他のお客さんも、お相席了解いただいております、とのこと。半分相席となり席につく、相席のお客さん達も、どうもどうもといった具合に場所を開けてくれる、気さくなお店なのだ。鰻をつまみにこだわりの日本酒を飲むというコンセプトで、メニューにも鰻屋のつまみ自慢の一品とある。うなぎ・鯉・どじょう料理が並び、うなぎとチーズの包み揚げなど、創作料理も面白い。どれも酒のつまみに合いそうだ。
まんまる池袋店

まんまる池袋店


人気の串焼き3種盛り合わせ

串からいきたいところだ。メニューに鰻のどの部位なのかイラストが書かれていて分かりやすい。串焼き3種盛り合わせ(一人前750円)をお願いする。肝、カブト、くりからの3種類だ。くりからはタレ焼か塩焼を選ぶことができる。他の串メニューにはヒレ焼、バラ身、たんざくがある。肝焼きは柔らかく濃すぎず程よい肝感、カブト焼は柔らかく食べやすい。くりからとは、蒲焼きを作るときの身の切れ端を串に巻いてあり、その姿が倶利迦羅龍王という、お不動様の化身の姿に似ているとことからきている。元気が出てくる、これだけで酒がすすんでしまう。
串焼き3種盛り合わせ(カブト焼)

串焼き3種盛り合わせ(カブト焼)


関東風と関西風の蒲焼を食べ比べ

蒲焼もいただきたい、こちらでは関東風と関西風がある。関東風と関西風を食べ比べできるお店はなかなか珍しい。関東風1980円、関西風2000円の蒲焼をそれぞれお願いする。関西風蒲焼は一口大に切ってあり奈良漬が添えてある、プリプリというほどの食感ではないが関西風ならではのジューシー感があり柔らかい。関東風蒲焼は、こちらも一口大に切ってありつまみやすい。関東風のふっくら柔らかな身だ。タレも濃すぎず、バランスが良い。

関東風と関西風どちらが美味しいの?と聞かれることがあるが、どちらも美味しいし良さがある。鰻のボリューム感を楽しみたいのなら関西風、ゆったりのんびり優しい気分で頂きたい時は、ふっくら優しい関東風がお勧めだ。
蒲焼関西風

蒲焼関西風


シメにはひつまぶし

日本酒がすすむ。カウンター前の棚にはたくさんの地酒が並んでいる。そろそろ帰ろうと思うが、シメが欲しいところだ。メニューに鰻屋のお食事として、ひつまぶしがある。もちろん、うな重・うな丼もあるのだが、ひつまぶし2450円をシメにする。1.そのままで、2.薬味をのせて、3.最後は出汁をかけてといった具合に、三通りの味が楽しめるのがひつまぶしだ。鰻三昧で酒飲みを楽しませてくれる、まんまる池袋店。鰻パワーで、夏本番を乗り切りたいものだ。スタミナ補給だからと言って、暴飲暴食にはご注意を。
シメにはひつまぶし

シメにはひつまぶし


■まんまる池袋店
住所:東京都豊島区池袋2-13-8光陽ビル1F
電話番号:03-3980-5616
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:40)17:00~22:30(L.O.22:00)(日曜日・祝日定休)
地図:Yahoo!地図情報

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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