ネルドリップの点滴に集中する古屋さん。ポットを持つ手を固定し、ネルを上下するスタイルは大坊マスターと同じ。スイングビルの前身は、木造一軒家で終戦後から半世紀ほど続いたジャズ喫茶「喫茶スイング」。この土地には珈琲の記憶が堆積しているのです。トラムのカウンター「お湯の1滴1滴のお湯がどういうふうに沁みこんでいくか。泡だちかた、つながりかた、膨らみかたなど、豆の感じを見つつ、次はどこにお湯を垂らせばいいのかと考えています」小さな手廻しの焙煎器珈琲が好きで、大学卒業後の24、5歳のころ、アルバイト生活を送りながら自宅で手網焙煎を楽しんでいた古屋さん。「全然うまくいかなかったので、おいしいと言われている珈琲屋を飲み歩き、大坊さんに出会って、あ、これだと思いました」Tramの壁に綴られた言葉は「墓に唾をかけろ」。ボリス・ヴィアンのスピリットが香ります。ブレンド珈琲と古屋さん手作りのガトーショコラアブサン用の美しいサーバーエントランスこの写真の記事を読む※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。