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蝶を至近距離で上手に撮る方法(2ページ目)

さすがに昆虫採集はもうしなくなっても昆虫を見るとときめく大人も少なくないはず。またお子さんと一緒に虫を追うことも多いかも。そんな昆虫好きの方に蝶を間近で撮れる方法をご紹介します。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

蜜を吸っているときが近づけるチャンス

蝶が単に枝葉に止まっているときに近づくたいていの場合は逃げて飛んで行ってしまいます。そのような場合は前ページで解説したようなズームレンズを使って撮る方法が有効です。

ただ、どんなに近づいても蝶がなかなか逃げないというときがあります。

それは、蝶が蜜を吸っている時

蝶も蜜を吸うときには、そのことに専念していて人間が近づいても案外逃げません。静かにレンズを至近距離まで近付けても撮れることが多いのです。蝶を撮るときにこの瞬間は狙い目です。

蝶の撮影

ピントが手前の蝶ではなく奥の花などに合ってしまった失敗例。



至近距離まで近づけたらフレームを合わせてシャッターを切りますが、このときに注意をしたいのがフォーカス。オートフォーカスで撮影すれば大丈夫ですが、近い距離の被写体にピントが合うマクロモードの設定を事前にしておくことが大事。

近づき過ぎてピントが合ってない写真が撮れるということはよくあります。また使用しているカメラはマクロモードでは何センチまでの至近距離でピントが合うのかを事前に把握しておくと撮影がしやすくなります。

蝶の撮影

撮影中に羽根の動きがブレて写った例。


蜜を吸っているときにも蝶は羽根を動かしたりしている場合も多く、その動きがフレとなって写ることがあります。これは手ブレとは違い、被写体の動きがブレとなって写る「被写体ブレ」と呼ばれるもので、動感を表す手法として使われます。

ブレがない画像にするには、シャッタースピードを速く設定するという方法で回避できます。撮影モードを「Sモード」に設定しシャッタースピードを1/1000以上の高速設定にすると一瞬を動きを止めて写すことが可能です。

蝶の撮影

ピントも合い蝶の動きにブレもなく撮れた一枚。


そんな中、ピント合わせもブレもなく撮れた写真が上のもの。コンパクトデジタルカメラでたまたま出くわしてた蝶にアプローチしてもこれだけの撮影は可能です。

今回撮影した蝶の動画はこちらにリンクしてあります。蝶がどのように動き回っていたのかを見てもらうことができます。この動きの中でこのページにアップしたような写真を撮影しました。ご参考までにどうぞ。


 



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