勢いにのるアフリカのツーリズムの今を知るトラベルマート

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参加者8706人。会場内で展示された旅行関連プロダクトは1198件

南アフリカのダーバンのプリンス・アルバート・ルツーリ国際会議センターにおいて、2014年5月10~12日の3日間にわたり開催された「インダバ2014」。このアフリカ大陸最大のトラベルマート、今回は参加者が8706人、出展は24カ国にのぼり、南アフリカはもとよりアフリカ大陸全土のツーリズムの盛り上がりを世界に発信する格好の場となりました。

 


最新デバイスや技術の数々を駆使し、情報をスムーズにゲット

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ワンタッチで名刺交換や資料を収集できるデバイス、インダバ・コネクト

このトラベルマートでは先進の技術も積極的に取り入れられています。
たとえば、デジタル技術を駆使した「インダバ・コネクト」。これは小型のネットワーク装置で、接触部を重ね合わせるだけで、あらかじめオンライン上に登録してあるプロフィールを交換でき、資料も電子書籍としてデータ保存ができるというもの。このデバイスのおかげで、名刺交換もワンタッチ、重い資料も持ち歩かずに済むのです。期間中、このインダバ・コネクトによるプロフィール交換は計229,191回にのぼり、電子書籍の記録件数は前年比150%増の35,019件に。

 

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テック・ゾーンではインターネット関連のブースが出展。インスタグラムを使って、情報を発信することも

また、新設された「テック・ゾーン」という一画では、インスタグラムを使って、会場の様子をアップすることも。このテック・ゾーンではTripAdvisorやExpediaも出展。
さらにユニークだったのは、商談用のプレミアムラウンジ。モダンな調度品に加え、Wifi環境も整えられ、いわばスタジオ型オフィス。バイヤーと出展者がより深い打ち合わせをする場として活用されました。

 

南アフリカ共和国トコジレ・カーサ観光副大臣からのメッセージ

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左:観光副大臣のトコジレ・カーサ氏、右:アジア太平洋地区プレジデントのブラッドリー・ブラウワー氏。オープンに、パッションを込めて、南アフリカと日本のツーリズムについて語っていただきました

今回、観光副大臣のトコジレ・カーサ氏とアジア太平洋地区プレジデントのブラッドリー・ブラウワー氏に、日本メディアに向け、インタビューを受けていただきました。

1994年に民主化を果たした南アフリカにおいて、観光業はGDPの9%を占める成長産業。2010年のワールドカップはインフラ整備の状況を伝え、アフリカ大陸の入口としての南アフリカを世界に顕示する機会になりました。
目下、観光業はサッカーなどのスポーツ、伝統や多様な文化など、多角的に魅力をアピールする「ナショナル・セクター・ストラテジー」という戦略を展開しているそうです。

「我が国には現在8つの世界遺産があり、9つ目を南アフリカの偉大なるアイコン、故ネルソン・マンデラ元大統領に関連させた内容を計画中です。観光局ではツーリストがマンデラ元大統領の足跡を追えるよう、彼の出生地や歴史的な出来事が起きた場所、墓地などを記したマップを作成しました。

また、南アフリカには11の公用語があり、9つの各州がそれぞれに特徴をもつ、豊かな文化があります。そしていちばんの魅力は人々のホスピタリティです。最近の調査では、訪問者の70%以上がリピーターであることがわかりました。この数字からも、いかに満足していただいているかが、おわかりいただけるでしょう」と、トコジレ・カーサ観光副大臣。

アジア太平洋地区プレジデントのブラッドリー・ブラウワー氏も、こう述べています。
「南アフリカには”ウブントゥ”という言葉があり、これは日本の”絆”と同じで、単なる関係ではなく、助け合って”みんなで”というニュアンスを含みます。精神面で関連のあるニ国だと思います」。

 

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インダバ開催中、多様な文化を伝えるパフォーマンスも披露されました

今後の日本に関するツーリズムの課題としては、不安視する声もあるセキュリティに関してはワールドカップでの経験から強化され、ホテルなどのツーリズム機関へ安全マニュアルを配布するなど、犯罪減少への施策を実施。実際、訪問者への犯罪は減少しているとのこと。また、40%の成長を見せる日本の旅行者に関して行った調査を基に、今後は若者の層への訴求に取り組む。そして、日本からのチャーター便実現に向けて、相互の協力が必要である旨を強調されました。


 

今回のインダバで注目した南アフリカ以外のアフリカン・リゾート

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タンザニアのザンジバルにあるバラザ・リゾート&スパは、アラブと地元の文化が融合したデザイン


展示会場をまわって、気になるアフリカのビーチリゾートをチェックしてきました。

■豪華リゾートの宝庫、ザンジバル
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バラザ・リゾート&スパのメインプール。アーチの曲線がアラビア調

勢いを感じたのは、アフリカにおけるビーチリゾートの旗手、ザンジバル。アフリカ大陸東海岸、タンザニアのリゾート・アイランドです。
スワヒリとアラビアのデザインが融合した豪華絢爛なブティックリゾートを中心に、ベアフット・ラグジュアリーを謳う南の島らしい風情のプチ・リゾートなど、雰囲気も多彩。アフリカのビーチリゾートのレベルの高さを感じます。

 
バラザ・リゾート&スパ
ザンジバルの東海岸に位置。美しい曲線を描くアーチなど、アラビアンなデザインと地元のテイストが調和。ハンドメイドの家具やアンティークなど、調度品の数々もセンスの高さがうかがえます。

ザ・パームス・ザンジバル
わずか6棟のヴィラのみの、プライベート感溢れるオールインクルーシブ制の豪華リゾート。みかげ石を磨いた床にブラウンやキャラメル色のファブリックを使ったヴィラは、コロニアル調と伝統様式が融合したデザイン。プライベートプール付きで、広さ140平方メートル。

■ジンベエザメやマンタと会えるモザンビーク
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モザンビークのアンビル・ベイ。2015年に開業予定

タンザニアの北、アフリカ大陸の南東に位置するモザンビーク。ジンベエザメやマンタ、イルカ、海ガメ、ザトウクジラなど、海の”ビッグ5”(!?)との遭遇率が高く、ダイバーの注目を集めている。

 
アンビル・ベイ
マプト・エレファント保護区の海岸線に2015年にオープン予定。”ベアフット・ビーチ・ラグジュアリー”をコンセプトにしたビーチ・キャンプ(豪華なべドゥイン・スタイルです)。ナチュラリストと一緒に海やブッシュなど、冒険の旅を。


取材協力/南アフリカ観光局
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