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株高を素直に喜べる感性を持ちましょう!

人はひとつの言葉に勝手な価値観や感情を埋め込んでしまいます。それが感情です。カブシキやトウシに対してネガティブな思い込みを持ち続けている人は豊かになれません。欧米人の思考を参考にしながら、自分の辞書を点検してください。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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株式や投資に対するゆがんだ見方

私たち日本人は、「カブシキ」や「トウシ」という言葉に対して、固定的な思い込みを持っています。それは、自然にメディアから植え付けられたので、自分では気付きません。

しかし、その思い込みは、自分の人生を苦しいものにしてしまう有害な思考となります。そのせいで、日本では株高を肯定的にとらえることができません。

「株高に踊らされてはいけない」

「実感のない株高に疑心暗鬼」

「株高の反動を警戒」


このような決まり文句が新聞やテレビで発信されていることを、皆さんも慣れていることでしょう。基本的にメディアの人は投資やお金の法則を知りません。ですから、興味本位で(売れやすい)情報を、主観的な判断の元に流しています。

その背景にあるのは、「投資で金儲けはズルい」とか「カブなど怠け者がすること」、「先に売り逃げた者だけが儲かる」といった文化的な誤解です。

そのゆがみを補強しているのは、1989年以来の25年間で株価が高値更新を一度もできていないという悲しい日本株価の歴史です。そして、学校でも株式の正しい知識を教えてくれません。株価は欲望と恐怖感にほんろうされながら、だれかに操作されて動くものと思われているのでしょう。

ということで、日本人は株価が形成される経済学的なプロセスをまったく信用していません。それに対して、欧米の文化は異なります。

株価を肯定的にとらえる欧米メディア

日本メディアが株式市場に対して悲観的で不信感が強いのに対して、欧米のメディアの論調は合理的に説明しようとします。

「企業決算を好感して株高を期待」

「株価の長期的な成長傾向に自信」

「株高基調に変化無し」


特に、金融先進国であるアメリカには、株価とは企業の将来価値の反映であるという定義があります。ですから、実績の数字が株価を作っていくし、投資家の感情すらも数値化してとらえようという姿勢があるのです。人間の努力が続き、経済成長がある限り、株価は右肩上がりに伸びていくはず。

そして、株高を常にポジティブに喜ぶ素直さを持っています(もちろんバブルに対する警戒はありますが)。

さて、あなたにとっては、どちらが人生を豊かにする思考となるでしょうか?

今までの日本人のように、株高を”だまされてはいけないトリック”と見るか、欧米人のように、株高は”経済成長の当然の帰結”であると見るか。
しっかりと、自分のためになる「株高観」を選んでくださいね。

自分の思考が、自分の資産を作ってくれるのです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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