10万円からのボーナスの増やし方入門/2014年夏のボーナスの使い方・増やし方

NISA活用は「安定した利益」がポイント

家計にとって今年最大のニュースが消費税アップなら、投資にとっては今年1月にスタートしたNISAでしょう。利用統計も出始めて、その利用者の実態が見えてきました。夏のボーナスで初投資であれば、NISA活用は自然の流れ。現状を踏まえつつ、利用ポイントを探ってみましょう。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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人気のNISA、利用者の3人に2人は60歳以上

投資未経験の人たちにも「NISA(少額投資非課税制度)」という言葉はすっかり浸透したのではないでしょうか。今年1月のスタート直後から口座開設の申し込みが殺到。一時は、開設まで2カ月近くも待たされるほどでした。

その人気ぶりは、数字にも表れています。金融庁が先月まとめた、686の金融機関によるNISAの開設・利用状況によると、3月末時点で開設口座数は650万件。NISAを通じて個人投資家が株式などを買い付け額は、1兆34億円にもなります。その内訳ですが、もっとも多かった投資先は「投資信託」で6212億円。次いで「株式」3645億円、「ETF」91億円、「REIT」86億円、と続きます。また、利用者の構成では、60歳代が33.1%ともっとも多く、以下、70歳代(24.8%)、50歳代(16.1%)という順(図参照)。加えて、口座開設者のうち、約2割が開設前は投資未経験者だったと見られています。

金融庁「NISA口座の利用状況等に関する調査結果」より。( )内は該当年齢層の1~3月期のNISA口座からの投資額

金融庁「NISA口座の利用状況等に関する調査結果」より。( )内は該当年齢層の1~3月期のNISA口座からの投資額



金融庁「NISA口座の利用状況等に関する調査結果」より。( )内は該当年齢層の1~3月期のNISA口座からの投資額

今月には関係閣僚から「NISAの非課税枠拡大」の発言が相次ぎました。現行の100万円からどれだけ増えるのか、またその実施時期などは不透明ですが、内容によっては、今後さらにNISA利用が増加すると言えるでしょう。

利益が出ないと何の役にも立たない!?

では、このNISAを夏のボーナスで上手に活用するにはどうすればいいでしょうか。それには、この投資優遇制度のメリットを把握しておく必要があります。

NISAは、年間100万円までの投資であれば、そこから得られる売却益や配当は、5年間課税されないというものです。一般口座からの投資で得られた売却益や配当に対しては、基本的に20.315%が課税されます。仮に、年間10万円利益が出れば、2万3150円が差し引かれるわけです。それが非課税になり、しかも5年間優遇が受けられるのですから、お得感は大いに感じるはずでしょう。

また、今年100万円をNISA口座から投資したら、それでもう終わりではありません。今年から10年間でトータルで最大500万円まで、年間100万円を上限に非課税制度が適用されるのです。

さて、ここで気が付いた人もいるはずです。そう、NISAは「利益が出ないと意味がない」のです。実は、ここにNISA有効活用のヒントがあります。そもそも、投資でコンスタントに売却益を出すことは、プロでも難しいこと。したがって、売却益ではなく、より確実でコンスタントな分配金や高い配当金を狙う方が、実はNISA向きなのです。具体的には、投資信託やREITなど。しかも、できれば5年間持ち続ける。投資ビギナーはとくにこの方法がおススメです。

しかし、NISAで株式投資をと考えている人もいるはず。その場合、株式は中長期保有が基本ですが、あえて短期売買にシフトしてしまうという方法があります。たとえば、5%上がったら即売却というルールを決めておく。そうやって、細かく目先の利益を拾っていく方が、よりNISAのメリットを活かした投資と言えるのです。

取材・文/清水京武

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