10万円あれば日本が誇る世界的企業も買える
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まとまった資金が必要というイメージが強い株式投資。そこでまず、必要な投資金額から整理してみましょう。株式は基本的に市場で取引されます。その市場で、リアルタイムの売買や指値注文を行うための最低単位が「単元株」です。単元株に必要な株数は、一般には100株ないし1000株。1株1000円の銘柄に必要な単元株数が1000株だとしたら、必要な資金は100万円(手数料等は含まず)となるわけです。
しかし、実際は1株1000円の銘柄を1株だけ買うこともできます。それが「プチ株」「S株」「まめ株」といった商品(証券会社によって名称が異なる)。単元株との売買の違いは、成行注文のみ(指値ができない)で、注文の受付や約定がリアルタイムではない(例/午後の注文なら翌営業日の寄り付きで約定)という点です。細かい値動きを拾っていくようなデイトレード型の投資には不向きですが、中長期スタンスの運用であれば何ら問題はありません。
もうひとつ、10万円以内で単元株として買うことのできる銘柄を選ぶという方法もあります。そのような銘柄、実は東証だけでも1000銘柄超。中には日産自動車や三菱東京UFJホールディングス、JXホールディングスといった世界的な企業も含まれているのです。
「成長産業」「他社にはない強み」で選んでみよう
株式投資の醍醐味のひとつは、自分で銘柄を選ぶこと。しかし、適当や何となくでは、いずれ失敗してしまうでしょう。しっかり利益を出すための、理にかなった「選び方」について、SBI証券・投資調査部シニアマーケットアナリストの藤本誠之さんは、次のようにアドバイスします。「基本となるのは、その企業が今後、売上高や利益などで成長が期待できるということ。また、世の中の流れに乗った銘柄であることも大切です。したがって、企業のメインビジネスである業界が縮小傾向にあれば、その企業の成長は難しいと考えていいでしょう。さらに、その企業が他社にはない強み、明確な違いを持っているのであれば、投資する価値のある銘柄ということになります」
以上のような観点から、具体的に10万円以内で購入できる銘柄を藤本さんにチョイスしてもらいました。ぜひ参考にしてみてください。
デリカフーズ(3392/東証2部)
「いわば業務用の八百屋さん。取引先は、ファミレスなどの外食産業やコンビニなど。野菜の収穫期、産地別の栄養素などをビッグデータとして保有しているため、機能性表示拡大がフォローの風になりつつあります」ネクステージ (3186/マザーズ)
「東海地方で中古車販売を展開する一方、アマゾンと連携して、33万円、44万円、55万円(すべて税込み)の3つの価格で販売。しかも納車から1週間以内なら返品OKという革新的なネット販売をスタートさせました」三谷産業(8285/東証2部)
「北陸が地盤の専門商社。化学品、情報システム、住宅設備、エネルギーなどに強みを持っています。ベトナムでの事業が好調の上、ジェネリック医薬品原体の製造子会社が稼働し、さらなる高成長が期待できそうです」★次のページでは、今年スタートして話題のNISAについてレクチャーします
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取材・文/清水京武