簡単に録画ができるシンプルレコーダー「VDR-R1000」
ユーザーの好みを覚えて自動録画したり、さまざまな機器と接続できたりと、高機能化が進むレコーダー。ただ、中には最低限の機能だけあればいいという人もいるのではないでしょうか? そんな人におすすめなのが、iVDR対応レコーダー「VDR-R1000」です。これはリムーバブルHDDのiVDRを使った、シンプルなレコーダーです。
自由度が高いiVDR
まずは、iVDRがほかのハードディスクとどう違うのかについて簡単にご紹介します。iVDRは簡単に言うとカセット型ハードディスク。持ち運びに便利で、対応機器に差し込んで使います。iVDRはそのハードディスクのカセット自体が独立した著作権保護機能を持っているので、カセットを録画したものとは異なるiVDR対応機器にセットしても再生できます。
また、他のiVDR機器への録画のダビングが可能です。この場合、コピーワンスなのでダビングするとコピー元の録画は消えてしまいますが、何度でも他のiVDRメディアにダビングできるという自由度の高さを持っています。ハードディスクは寿命のあるものなので、寿命に近づいたら、他のiVDR機器にダビングすることで、危険を回避することができます。
iVDRカセット。iPhoneと比較すると、そのコンパクトさがわかる。
VDR-R1000の基本機能
VDR-R1000はBS、CS、地上波の3つのデジタル放送に対応。また、ネットワーク機能も搭載しており、アクトビラにも対応しています。iVDRスロットは1つだけなので、iVDRドライブ同士のダビングはできませんが、普通にレコーダーとして使うのであれば問題ありません。DVDやブルーレイなどの光学ドライブは搭載していませんが、カセットを交換することで、無限にいくらでも録画を行うことができます。
現在、最大容量のiVDRカセットは500GBなので、ごく普通のハードディスクレコーダーと同じ感覚で使うことができます。ちなみに2010年4月末時点では320GBカセット単体で1万2000円、500GBカセット単体は1万8000円ぐらいです。
機能はシンプルですが、それだけにボディはレコーダーとしてはきわめてコンパクトで、そのサイズは幅230×高さ41×奥行170mm(突起部を除く)。縦置きスタンドも付属しており、ごく省スペースで使うことができます。動作音も小さく、静音性にも優れています。
付属のスタンドを使えば、縦置きも可能。
次ページではユーザーインターフェースや実際の使い勝手などの話をします。