半歩先読みをするために……
まいど、相場の福の神こと藤本です。相場を半歩先読みするためには、まず必要なのは今後何が起こる予定なのか、スケジュールを把握することです。今回は2014年7月のスケジュールを福の神流に解説いたしましょう。初旬・中旬・下旬の3つに分けて、ご紹介。重要度の★は、藤本の独断で最高三ツ星の評価をしています。新規上場銘柄については、特に注目の高そうな銘柄のみご紹介しています。7月のチェックポイント
6月は月初めに急騰し、日経平均株価は1万5000円の大台に乗せましたが、そこからは保ち合いになりました。下旬に入ると再度上昇に転じ、今年3月7日高値1万5313円を抜け、6月23日に1万5442円67銭の高値をつけました。しかし、月末に向けて若干円高に動いたことから、1万5000円近辺まで下げる局面もありました。7月は、初旬に米雇用統計などドル円相場に大きな影響を与えそうな指標発表があります。ここで円高の流れが加速し、1ドル100円台を割り込むような状況になれば、日経平均株価も上値が重い展開が想定されます。しかし、逆に円高進行がなければ、日経平均株価で1万5250円から1万5750円のゾーンは、過去半年間の累積出来高が少ない需給の真空地帯なので、1万6000円近辺まで急騰の可能性もあります。
また、8月7日のJPX日経インデックス400の定期銘柄入れ替え発表を控え、採用・除外候補の銘柄の値動きにも要注目です。
8月7日株式市場の激震の発表とは?
初旬
初旬は、注目の経済指標が満載です。まず1日に日銀短観が発表されます。消費税増税から2ヶ月目の6月の景況感から、景気の状況を掴むことが出来ます。また、3日の米雇用統計も要注目です。ドル円の為替市場に大きな影響があり、円高に振れた場合、日経平均株価の下落につながります。また、中国の製造業PMIや消費者物価などにも、要注目です。1日(火) ★★★ 日本 日銀短観(6月)
★★ 中国 中国製造業PMI(6月)
★ 米国 ISM製造業景況指数(6月)
★ 米国 新車販売台数(6月)
2日(水) ★ 米国 ADP雇用統計(6月)
★ 日本 新規上場 VOYAGE GROUP<3688>(東証マザーズ) ポイント活用サイトやインターネット広告プラットホームの運営
3日(木) ★ 欧州 ECB定例理事会(ドラギ総裁会見)
★★★米国 雇用統計(6月)
★★ 米国 ISM非製造業景況指数
4日(金) ★ 米国 米国休場(独立記念日)
7日(月) ★ 日本 5月景気動向指数
★ 日本 日銀支店長会議で黒田総裁挨拶
8日(火) ★★ 日本 景気ウォッチャー調査(6月)
9日(水) ★★ 中国 生産者物価・消費者物価(6月)
10日(木) ★ 日本 機械受注(5月)
★ 日本 都心オフィス空室率(6月)
★★ 日本 新規上場 鳥貴族<3193>(東証JQスタンダード) 居酒屋「鳥貴族」を運営
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中旬
中旬で最も注目されるのは、14日・15日に開催される日銀金融政策決定会合です。15日には、黒田総裁の会見もあり、「追加金融緩和」期待が現状ほとんどない状態ではありますが、先行きの見通しに関する発言に要注目です。11日(金) ★ 日本 7月限月オプションのSQ
14日(月) ★★ 日本 日銀金融政策決定会合(~15日)
15日(火) ★★ 日本 新規上場 イグニス<3689>(東証マザーズ) スマート フォン向けネーティブアプリの企画・開発・運営
★ 欧州 ドイツZEW景況感調査
★ 米国 小売売上高(6月)
16日(水) ★ 米国 地区連銀経済報告(ベージュブック)
17日(木) ★ 米国 住宅着工件数(6月)
18日(金) ★ 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月12日・13日分)
下旬
下旬は特に、特に大きな予定はありません。21日(月) ★ 日本 日本休場(海の日)
23日(水) ★ 日本 新規上場 日本ビューホテル<6097>(東証2部) ホテルなど宿泊施設の運営
24日(木) ★ 米国 新築住宅販売件数
29日(火) ★ 日本 失業率(6月)
★ 米国 米S&P/ケース・シラー住宅価格指数(5月)
★ 米国 消費者信頼感指数(7月)
30日(水) ★★ 鉱工業生産・速報(6月)
最後に
7月に予定されているスケジュールをキチンとチェックして、半歩先読みを行ってください!!*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
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