子育て/子育てに役立つ最新心理学

ほめるときは、上手にほめよう!(2ページ目)

最近、育児専門家の間で「ほめ過ぎの危険性」について取り沙汰されているのをご存知でしょうか? ほめる=100%ポジティブ、というわけではなく、ほめ方によっては、逆に子供のやる気を削いでしまうことがあります。この記事では、ただほめるだけではない、上手にほめる秘訣についてお届けします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

結果ではなく、その努力を褒める習慣を

おすすめするほめ方とは、過去記事『3歳までのほめ方で分かる、5年後のやる気』でご紹介した「努力ほめ」です。

前ページの例で出したお絵かきなどの作品は「結果」ですから、それをべたぼめするのは、「才能ほめ」に当たります。それに対し、作品に頑張って取り組んでいた過程をほめるのが「努力ほめ」です。

前ページの例を使うと、

ママ: 「真剣だったねぇ。ママ、一生懸命に描いているのを見て、とっても嬉しかったよ。絵の具で描くのって難しいのに、頑張ったね。お絵かき、本当に大好きだね」

とお絵かき中の真剣なまなざしのことをほめてあげるのがおすすめです。すると、それを聞いたAくんは、

  「ボク、すごくがんばったみたい。よし、次はもっとがんばるぞ!」

という気持ちになりやすくなります。


特に初めてのチャレンジのときは「努力ほめ」に徹しよう

「才能ほめ」と「努力ほめ」、この差が出やすいのが、何か新しいトライ、チャレンジをしたときです。誰でも、初回に素晴らしいものを作り上げたり、成し遂げたりするのは無理なもの。よって、出来ばえばかりに注目してしまうと、子供がやる気をなくしてしまいかねません。

子供達は毎日毎日新しいチャレンジをしています。例えば、
  • 色鉛筆でのお絵かきには慣れているけれど、絵の具は初めて
  • いつもはスプーンで食べているけれど、フォークは初めて
  • いつもはママにお尻を拭いてもらっているけれど、ひとりで拭いたのは初めて
このようなステップがたくさん詰まっているのが子供達の日常です。だから、基本的に「努力ほめ」が最適なのです。

たとえどんな出来ばえであっても、親にとっては、新たなチャレンジをしてくれることが嬉しいものです。成長の階段を着実に上っているなぁと感じる瞬間ですよね。そういうときこそ「努力ほめ」に徹する、これが上手にほめる鉄則です。


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『3歳までのほめ方で分かる、5年後のやる気』
『ほめ過ぎって良くないの?』
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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