増える共働き家庭の子どものケアにも

共働きが普通になり、子どもが長時間家で留守番する時間も長時間化していますが、この血流認証システムの場合、子どもが帰宅すると親の携帯電話に通知メールが来るほか、玄関で子どもが指を指すと、ボイスレコーダーでパパやママの声で「○○ちゃん、お帰り」というメッセージも流れるのだとか。子どもの留守番時にガスコンロなどの使用を制限できる「火の元制御」もできます。

デモ2

違う人が指を指すと違う名前でメッセージが流れた

住宅の場合、HEMSと連携させることで省エネと快適性を実現する取り組みもあるようです。まず、帰宅時に個人を特定し、居室の照明転倒や空調を制御。例えば、高校生のお兄ちゃんが帰ってきたら、リビングには行かず2階の自室に入るので、2階だけを空調・照明がスイッチオンになったり、逆にパパやママが帰ってきたら1階の空調・照明だけをオンにしたり。

さらに外出した個人を特定することで、家電製品を待機モードに切り替え、消費電力を抑えることもできたり、帰宅時の明るさに応じて玄関ホールなどの照明を自動点灯させることもできます。

エネルギーだけでなく「人」も制御

バイオニクスでは平成16年より、大手デベロッパーと共同で、新築分譲マンションに血流認証システムを導入。指1本で出入りができ、鍵の紛失やピッキング被害も解消する「鍵穴のないマンション」として大きな話題に。マンション内の少額決済がキャッシュレスでできるシステムへの多機能化も実現したそう。今回の戸建住宅分野へは、HEMSとの連携や、1家庭が負担できうる価格レベルまでに実現したことが導入の決め手になった模様です。

「これまでのスマートハウスが制御できるのはエネルギーだけでしたが、この血流認証と組み合わせることで『誰』という制御までできる。『誰』という人が主体的になってエネルギーや家電が制御できるスマートハウスになれば画期的」(ヤマダSXL)。「今後はHEMSと警備システムとの連携で賃貸・戸建など広く導入をめざしたい。データベースを使ったクラウド・ビッグデータの活用もありうる」(バイオニクス社)。

まだ一部開発中のため販売見通しは未定としていますが、早ければ2014年内にも一部機能が住宅でも適用可能になりそうです。
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