株主優待にトライしたい人が増えている?
株式に投資しながら、地方の特産物や金券等といった品物を受け取れるため、お得を感じる個人投資家の方が多いのでしょう。しかし、いくら株主優待を受け取ってお得を感じても、株価が下がって損失を抱えれば含み損です。株主優待を受け取りつつ、株価も値上がりして含み益という状態が嬉しいですよね。
そこで、株主優待をお得に受け取るためには、どのような売買を行えばいいのか、株価チャートを使って考えてみましょう。
株主優待の基本
株主優待とは、一定数以上の株式を持つ株主が受けることができるサービスで、株主優待制度を導入している企業が実施しています。具体的な株主優待品としては、食料品やお買い物券、商品券、金券等があります。株主優待を受けるためには、決算期末の時点で株主名簿に名前が載り、権利を確定している株主であることが必要です。具体的には、決算月の最終営業日には株の受け渡しは行われないため、決算月の最終営業日を含む4営業日前(権利付き最終日)までに購入しておかなければなりません。
株価チャートで株主優待を考える
早速、株価チャートを使って、株主優待をゲットする方法を考えてみましょう。多くの方が大好きな、東京ディズニーランド・ディズニーシーを運営するオリエンタルランド<4661>の2年間の株価チャートを見てみましょう。基本的な情報として、オリエンタルランドの株主優待は、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかのパークで利用可能な1デーパスポート。権利確定月は3・9月末日です。
丸印をつけたあたりが権利確定月になります。オリエンタルランドの株価は、権利確定に向かってどちらかというと上昇する傾向にあるといえます。ただ、2014年3月の丸印を見てわかる通り、株式市場全体が軟調な場合には、株主優待の権利確定よりも利益確定が優先されているらしいことがわかります。ですから、株主優待を上手にゲットするには、株式相場のその時々のムードがどうかということも重要になります。
さらに、取引するタイミングも重要です。というのも、権利確定だけをとろうと思っても、株価が購入した時よりも値下がりすれば損失になってしまうからです。株式市場は過去十数年、一貫して上がり続けることはありませんので、株主優待が受け取れるから長期保有というのも気休めでしかないでしょう。
売り時を逃さない自信があるのであれば話は別ですが、売り時を逃してしまいそうと思うのであれば、権利確定で株価が上昇する前、例えば2012年11月や2013年12月頃の権利確定までまだ時間に余裕がある時に、複数単位の株を購入しておきます。
そして、その後株価が権利確定に向けて上昇したら株主優待を受け取れる分だけを残して売却し、利益を確実に確定して株主優待もゲットする。投資資金に余裕があれば検討してみてもよいのではないでしょうか。
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