事態のプラス面だけを考える
ところがぼく自身、先輩諸氏の警告にもかかわらず、40歳を過ぎてから体重がじわじわ増え、健康状態が悪いと自覚できるほどになってしまった。体脂肪率は上がり、主要な検査数値も悪化した。同じ人であれば、肥満の状態よりもそうでない状態のほうが体への負担が少ないのは事実。しかも欧米人相手の信用にもプラスになるのであれば、ダイエットも悪くないと思った。
そこで医師などに確認しながら、あるダイエット方法を実行してみた。その結果、体重は半年で約6キロ減り、ウエストも約6cm減り、体調もすっかり良くなった。
幸か不幸かここは日本なので、仕事上でのその影響は感じられないが、ダイエットによって体調が良くなったせいで、仕事の途中で疲れることも減った。
最後に、そのダイエット方法について簡単に触れたい。忙しい人でも誰でもできる簡単なものだ。
忙しい人向けのダイエット方法
ダイエットにあたって注意した点は下記の通り。1.薬やサプリメントのような副作用の危険性が伴う方法は用いない。
2.お金がかからないこと。
3.難しくないこと。
とくに3については「続けられる方法」という点で重要だ。難しい方法や大変な努力が必要なものでは長続きせず、結局成果があげられないからだ。
具体的方法は次の通り。
(1)朝はリンゴとニンジンのジュース
世間では1日3食きちんと食べよといわれる。ところがそれが必ずしも正しいとは限らないらしい。かかりつけの医師によれば、「3食きちんと食べなさい」というのは、まだ十分な栄養が確保できなかった時代の話。現在の日本人は3食食べると、人によって栄養過多になるケースもあるとのこと。
というわけで、朝はリンゴとニンジンをジューサーにかけて飲むだけ。医師によればこのコンビネーションなら朝の栄養としては十分だそうだ。
(2)ベジタブル・ファースト
野菜を一番先に食べると、食物繊維が胃に先に入るので消化が助けられ、肥満のもとになる急激な血糖値の上昇が抑えられる効果がある。 最近「ベジタブル・ファースト」と言われるようになった理由はそれ。同じものを食べるのでも、食べる順番を変え、野菜を先にするだけで効果があるので簡単だ。
(3)お腹がグーと鳴ってから食事をする
人間のお腹の減るスピードは人によって違う。前の食事で食べた量にも左右される。だからみんながみんな、決まった時間に食事をするのは本来であればおかしなこと。 ではどんなタイミングで食べればいいか。それはお腹がグーと鳴った時だ。(もちろんこれも医師教わったこと)
仕事をしていれば食事の時間を勝手に決められないが、そんな場合はできるだけ(2)のベジタブルファーストで食べればいい。
以上の3つを実践するだけで、忙しい人でも苦労しないで効果が期待できるはずだ。