ディスプレイサイズは10.1インチでノートPCとしては小型なほうですが、そのおかげでボディがコンパクトであり、手軽に持ち運ぶことができます。タブレットとして使う場合は比較的大画面なので、多くの情報を表示できて便利です。
3タイプが用意され、564Gは500GBのハードディスク搭載で、タブレット部分に64GBのSSD搭載タイプ、532GSは500GBのハードディスクと32GBのSSD、32Gは32GBのSSDを搭載したタイプになります。ちなみに今回は32GBのSSDのみを搭載したタイプをお借りしています。
外観
ディスプレイは10.1インチなのですが、比較的コントラストが高く表示ポテンシャルは高い印象です。HuluやU-NEXTなどの動画を再生して楽しむにも不足はありません。タッチのレスポンスも悪くなく、普通のタブレットのように使えます。ノートPCフォルムのときに開くと、キーボード後部が持ち上がるようになっていて、タイプしやすい印象です。
ちなみに、このキーボードは最近のキーボードらしくアイソレーテッドタイプ。タッチは比較的硬い感じかとも思いますが、新製品発表会のときはキータッチがソフトだった記憶もあるので、チューニングが変わったのか?という気もします。タッチ自体は悪くなく、普通のキー入力にも耐えます。普通のタブレットにサードパーティ製のキーボードを接続するような場合よりも生産性が高いでしょう。
ディスプレイ側にはマイクロSDポートを搭載しているし、キーボード側にはUSB3.0も搭載していて、いろいろ活用できそうです。
10インチというサイズもあり、タブレット部分で約500g、ノートPCフォルムで約1.07kgと軽量なのでノートPCフォルムでも持ち歩きやすい印象です。
ただ、ディスプレイ側の天板で指紋がつきやすい気がするのがちょっと気がかりではあります。
合体部
メイン部分のタブレットキーボードとドッキングさせることでノートPCのように使えるわけですが、この接合部分ははめ込み式で非常にシンプルになってます。この接合部分はなかなか丈夫そうな印象です。左右に2つのフックでつなぎとめるようになっていて、センターのボタンでロックをはずせるようになっています。ちなみに、このディスプレイとキーボードの分離はOSが起動中の状態でもできるので、気軽に実行できます。
この種のタイプの2in1は重量がタブレット部分に偏ってしまうため、ちょっと倒れやすくなってしまうところがあるんですが、キーボード後部を持ち上げる作りの効果もあり、バランスを保っており、ガンガンタイプしてもあまり不安定になりません。
パフォーマンス
IntelのATOMのZ3740を搭載しており、ビデオのエンコードなどのヘビーな処理を高速に行うのは難しいですが、普通に文章作成したりする程度のユーザーの日常的な用途には答えられるという感じです。このあたりはSurface ProのようなメインPCとしても使えるような機種とは違います。ちなみにWinScoreShare(つまりはエクスペリエンスインデックス)で4.1となり、ビジネス用途向け程度であるのがわかります。ちなみにボトルネックはゲーム用グラフィックスです。
バッテリー駆動時間に関してはカタログスペックではキーボードを接続した状態でも10時間以上持つようなことを公称してるんですけど、実際使うと6~7時間ぐらいじゃないかな? という感じです。それも十分に長時間駆動です。
ちなみにBBench計測では、キーボード入力とWebブラウズオンの状態で、バッテリ2 %まで「 22541秒」で約376分となり、約6時間なので、僕の印象を裏付けています。
まとめ
このPCは気軽に使いたいノートPCが欲しい人に向いてると思います。タブレットとしても使えるし、キーボードを接続してブログなどを気軽に書くような用途には便利です。また、SSD搭載機はバッテリ駆動時間が長いので、外出先でバッテリーが持つノートPCが欲しい人にも向いていると思います。そして、もっと万能性が欲しい人はハードディスク搭載機という選択肢もあるでしょう。