7月株式市場の傾向
7月相場は、3月決算企業の決算発表が一巡し、新たな株価材料が乏しい月であることから相場が冷え込みやすい月といわれています。そこで今回は、7月相場がどのような傾向にあるのか、過去のデータから統計的に検証してみました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2014/05/28
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件
・6月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件
・25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
6月末に全銘柄を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、7月は株価が上がりやすい月となります。反対に、損益がマイナスであるならば、7月は下がりやすい月といえるのではないでしょうか。
以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
■株式市場の傾向(7月)の検証結果
勝率: 41.89 %
勝ち数: 28,652 回
負け数: 39,753 回
引き分け数: 2,002 回
平均損益(円): -2,642 円 平均損益(率): -0.88 %
平均利益(円): 23,183 円 平均利益(率): 7.73 %
平均損失(円): -21,388 円 平均損失(率): -7.13 %
合計損益(円): -185,985,786 円 合計損益(率): -61,996.92 %
合計利益(円): 664,241,005 円 合計利益(率): 221,418.07 %
合計損失(円): -850,226,791 円 合計損失(率): -283,414.99 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 0.781
平均保持日数: 27.73 日
以上が、株式市場の傾向(7月)の検証結果です。検証結果を見ると、勝率は41.89%、平均損益は-0.88%となっています。1トレードあたりの「平均損益(率)」が-0.88%とマイナスになっていることから、7月は下落しやすい月といえるでしょう。
7月相場は、3月期決算企業の決算発表が6月で一巡し、相場全体でサプライズとなる株価材料が出にくい月です。株価材料が少ない中では、積極的な買いは入りにくく、株価は下落する傾向にあるといえます。
今回の検証では、7月相場には下がりやい傾向がありました。そんな中、7月の株式市場で好調な銘柄を確認してみましょう。
7月の好調銘柄ランキング
上記の表は先ほどの検証結果において、勝率の高い銘柄のランキングです。ランキング上位の銘柄の特徴を見ると、「AFC-HDアムスライフサイエンス<2927>」「ビックカメラ<3048>」「カワサキ<3045>」「シベール<2228>」などの銘柄があげられます。
これらの銘柄の特徴は、8月に優待権利確定日があることです。また、上記の銘柄は個人投資の人気銘柄であることから、権利確定日を控えて、個人投資家が先回りして買いを入れる傾向があります。そのため、優待権利確定の直前である7月に株価が上昇しやすいといえるでしょう。7月の投資戦略を考える上で、上記4銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)