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任せっきりでは損をする!大規模リフォームの解体工事(2ページ目)

大規模リフォームを行う場合、通常リフォーム会社に一任される解体業者選びや、解体工事前後の仕事の流れの中には、実は押さえておきたい大切なポイントがあります。大規模リフォームを成功させるための、解体工事について4つのポイントをお話しします。

執筆者:吉田 武志


構造と下地を確認する

リフォームの工事範囲は、「住まい手の希望」と「劣化の程度」で決まります。また、リフォームには必ず「古いままの状態が残る部分」があります。当たり前の話ですが、これがリフォームの最大の特性であり、ポイントとなります。

解体工事完了お客様説明

解体工事が完了してお客様に現況説明しているところ。構造と下地の状況を説明してもらおう。

解体工事後、初めて下地や構造の状態が明らかになります。工事前に見積は出してもらいますが、解体してみないと分からない部分はあるのです。下地や構造が予想より劣化していた場合や白蟻等の被害がある場合は、工事範囲が増えるために、解体後に見積り金額も増えます。見積りをもらった時に下地や構造が劣化していた場合のおおよその金額も出してもらうと良いでしょう。

また、予想外の劣化等があった場合に、住まい手は、解体後の現場で劣化部分の状況・措置・予防・予算について説明を受け、自分自身で現況を確認した上で、リフォーム工事を進めてもらうことが重要です。構造や断熱等の普段隠れている部分の劣化は、お金が掛かってもその時に直しておくと良いでしょう。

失敗しない解体工事を伴うリフォーム

失敗しない解体工事を伴うリフォームをするには、解体工事中も定期的に現場に赴き、作り手と密にコミュニケーションを取ることが重要です。

最初の工事である解体工事で、造り手と良好なコミュニケーションができると、その後の工事もスムーズに進む場合が多いです。解体工事中は、現場監督も比較的長く現場に滞在しているため、コミュニケーションが取りやすい期間です。

ただし、解体工事中は、危険も多いので、工事前にいつごろ解体現場に行ったら良いか、リフォーム会社側と相談しておきましょう。
リフォーム解体工事中

解体中。残す予定の梁が見える

リフォーム完成

リフォーム完成。既存の梁を残したリフォーム


最後に

このようにリフォームでは、造るという作業に目が向けられがちですが、解体工事と前後の流れの工事が非常に重要です。リフォームと新築の最大の違いは、「リフォームは残る部分がある」ということです。解体工事完了後は、残った部分が明らかになり、建物で最も大切な構造や断熱を改善できる時期になります。また、デザイン面でも、魅力的な残った部材がわかる時期でもあります。解体工事は大規模リフォームにおいて非常に大切なので、この時期に、より密に造り手とコミュニケーションを取り、構造とデザインを確認し、理想のリフォームを成功させましょう。

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