夏季限定・冷菓のアトリエ「ラ・リューシェ」のアイスキャンディーとは?
自由が丘駅から徒歩10分ほどの、静かな住宅街の中にある「ラ・リューシェ」。ここは毎年、夏季限定でオープンするアイスクリームなど氷菓の専門店です。私が訪ねた6月13日は、2014年のオープン初日で、早速、ご近所のお客様が駆けつけていらっしゃいました。
こちらは、田園調布にある創業1973年の老舗菓子店「レピドール」の大島陽二シェフが始められた姉妹店で、日本における氷菓専門店の草分け的なお店です。オープン当時、日本ではまだ、アイスクリームは冷凍で長期保存できる食べ物というイメージでしたが、お店の起ち上げ当時にグランシェフだった方が30年ほど前に修業していたイタリアでは、毎日作り立てのジェラートを売るのが当然でした。そんなヨーロッパ流の新鮮なアイスクリームをお客様に届けたいと始められたのが「ラ・リューシェ」なのです。
果物のシャーベットも、ピューレなどでなくフレッシュ果実を贅沢に使用していて、お客様が持ち込んだ果物をアイスクリーム・シャーベットに加工してくれるというスペシャルなサービスもあります。実は私自身も、数年前に、知り合いの農家が作っているサワーチェリーとりんごのシードルを、アイスクリームとシャーベットにしていただいたことがありました。
そんな「ラ・リューシェ」には、ハイグレードなアイスキャンデー「スティックグラッセ」があります。味は、マンゴー・ヨーグルト味 、いちごミルク味、小倉、チョコシナモンの4種類。プリンのような裾広がりの形は珍しいですね。
なめらかな口どけのアイスクリームやシャーベットとは異なり、サクッ、シャリッとした食感が楽しめる懐かしいアイスキャンディー風ですが、やはりどこか、フランス菓子のようなモダンさを感じさせる組み合わせなのは、パティスリーならではの特徴と言えるでしょう。特にチョコシナモンはありそうで無かった味で、スパイシーな香りが、シンプルなアイスキャンディーをぐっと大人向けに変身させてくれます。
マンゴーとヨーグルトの組み合わせも、マンゴーの甘みにクリーミーさと酸味とが加わり、マンゴー単独のシャーベットともまた一味違う奥深さ。いちごミルクは、果実の粒々もそのまま閉じ込められていて、さっぱりしつつも苺の濃厚な風味が楽しめます。小倉は、サクッとした歯触りにこし餡を思わせるしっとりした食感が加わり、やさしい口当たりです。
「スティックグラッセ」は、店内ですぐに召し上がっていくお客様が多いそうですが、有料のドライアイスサービス(30分70円~)もあり、最大2時間程度は持ち歩きできます。それ以上になる場合は配送も可能。FAX注文でお取り寄せもできます。
よく、アイスキャンディーは冷たさが歯にしみるという声も聞きますが、「スティックグラッセ」を袋から出すとすぐに周囲に霜がついて真っ白になるので、少し霜がとけ始めたくらいで食べ始めると、硬すぎずちょうどよくいただけます。
今年2014年は、9月15日(月・祝)まで営業予定だという「ラ・リューシェ」。パティシエが手掛けるアイスキャンディーを、ぜひ味わってみてください。
<ショップデータ>
「La Luche ラ・リューシェ」
東京都世田谷区奥沢6-28-1
電話 03-3705-5051
営業時間 12:00-20:00
定休日 水曜
営業期間 夏季限定。2014年は6月13日(金)~9月15日(月・祝)までの予定
HP: http://www.lepi-dor.co.jp/laruche.php
続いて、次のページでは、ギフトにもお薦めの、常温で持ち歩ける驚きのアイスキャンディーをご紹介します。