「山手線新駅設置」
JR東日本が、今年2014年6月3日に、品川-田町間の車両基地を撤去して、およそ半世紀ぶりに山手線新駅を設置すると発表しています。JR東日本は、2027年開通予定のリニア中央新幹線の新駅となる品川駅とこの地域を、新たな東京の交通の要衝として一体的に開発する予定です。株式市場にも大きな影響がありそうです。今回は、この「山手線新駅設置」という風によって儲かりそうな桶屋銘柄を3銘柄ご紹介いたしましょう。
「山手線新駅設置」関連銘柄
品川-田町間の新駅設置予定地域は、羽田空港にも近く、複合高層ビル、ホテル、商業施設、住宅などが建設される予定で、品川地区は、海外からの玄関口となると同時に、国際的なビジネス拠点となりそうです。品川と羽田空港を結ぶ路線を持っている京急が、まず関連銘柄の筆頭でしょう。また、品川プリンスホテルなど周辺地域に数多くの不動産を保有していて様々な再開発が予定されている西武ホールディングスや、JR東日本が大株主で鉄道関連の建設工事に強みを持つ鉄建が、新駅関連銘柄として、株式市場の注目を集めそうです。京浜急行電鉄<9006>(東証1部)
■会社概要・注目ポイント・京浜、三浦半島が地盤の私鉄。品川と羽田空港を結ぶ路線を持ち、また山手線新駅周辺に不動産を保有することから、山手線新駅設置は大きなフォローの風となりそうです。
・新駅が、都営地下鉄と京浜急行電鉄が走る泉岳寺駅から300メートルほど南東の場所に位置するため、昇降設備などを設置し、乗り換えの利便性を図ることも検討しているようです。
■株式データ
株価 877円
単元株数 1000株
予想PER(連)46.4倍
実績PBR(連) 2.34倍
予想配当利回り 0.68%
時価総額 約4837億円
鉄建建設<1815>(東証1部)
■会社概要・注目ポイント・JR東日本が筆頭株主の鉄道に強みを持つ建設会社。
・山手線新駅設置に伴う再開発に絡む建設の受注が期待出来そうです。
■株式データ
株価 308円
単元株数 1000株
予想PER(連)34.61倍
実績PBR(連) 1.34倍
予想配当利回り 0.32%
時価総額 約483億円
西武ホールディングス<9024>(東証1部)
■会社概要・注目ポイント・西武鉄道とプリンスホテルを持つ持株会社。投資会社サーベラスが実質筆頭株主で、今年2014年4月に東証1部に公募・売出価格1600円で新規上場しています。
・品川プリンスホテルなど品川・山手線新駅周辺に不動産を持ち、山手線新駅設置で周辺が大規模再開発されれば、大きなメリットがありそうです。
■株式データ
株価 2035円
単元株数 100株
予想PER(連)25.41倍
実績PBR(連) 2.62倍
予想配当利回り 0.39%
時価総額 約6962億円
*株式データは、2014年6月13日終値データ
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