写真撮影/風景・夜景を撮る

初夏を感じる「新緑」。力強く撮影するコツとは?

春から夏にかけて、木々は緑に染まっていきます。この時期は「新緑」と呼ばれ、鮮やかな緑の木々を見ることが出来ます。そんな鮮やかで深い緑色をしている木々を撮影する方法をお伝えします。

伊藤 俊

執筆者:伊藤 俊

写真撮影ガイド

 夏を感じ始めるものの1つに「新緑」があります。
Wikipediaには新緑の定義がこう書かれています。
新緑(しんりょく)とは、春から初夏にかけて、冬枯れの木々が芽吹き鮮やかな緑色になる現象。
さて、そんな新緑を撮影するときのコツをお教えしたいと思います。

ホワイトバランスを「寒色」にしよう

まずはホワイトバランス設定を行います。自分のブログ記事ではありますが、ココで詳しく説明をしています。
参考:カメラ超初心者に贈る!(2)「ISO感度」、「ホワイトバランス」って何? | TRAVELING

ホワイトバランス設定とは、光の色(蛍光灯なら青っぽい光源、ろうそくなら赤っぽい光源)に関係なく、被写体を本来の色で写すための機能です。そのホワイトバランス機能を逆手に撮って写します。

どのようになるか、写真で見てみます。まずは元の写真です。
元画像

元画像


では、ホワイトバランスの設定を、青めの色(蛍光灯や白熱電球)といった設定にして撮影します。こうすることで、緑が少し鮮やかに変化します。

ホワイトバランス設定を蛍光灯(4000KB)で撮影した新緑

ホワイトバランス設定を蛍光灯(4000KB)で撮影した新緑


これだけでだいぶ印象が変わりますよね。

さて、次はこの写真にもっと深みのある緑を足します。

ホワイトバランス補正を「緑」に振ろう

次に、ホワイトバランス補正を行います。
ホワイトバランス補正は、写真の色味を変える機能です。
  • 青めの写真にするか、赤めの写真にするか
  • 緑っぽい写真にするか、マゼンタ(ピンク)っぽい写真にするか
ここで、新緑を撮るときは「緑っぽい」に設定に変えます。

先ほどのホワイトバランスを蛍光灯に変更した設定に対して、ホワイトバランス補正を緑にしたときの写真がコチラ。
緑色が深くなっている

緑色が深くなっている


このように、2つの設定を入れることで、より鮮やかで深い新緑っぽい緑を表現することが出来ました。この2つの設定を変えるだけで、力強い新緑の「緑」を撮影することが出来ます。

設定の次は、新緑を撮る構図の考え方について解説します。


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