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出揃った欧州コンパクトSUV、3台の違いと魅力は?(3ページ目)

プジョー2008、ルノー・キャプチャーに続き、フォード・エコスポーツも登場し、全長4.2mを切るコンパクトSUVが出揃った。Bセグメントのコンパクトカーではもの足らない層にアピールする魅力の3台の違いとは?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

エコスポーツは横開き式リヤゲートを採用

フォード・エコスポーツ・ラゲッジ

いまでは小数派の背面タイヤを背負うため、リヤゲートは横開きになる。エコスポーツのフロントはスポーティ系で、リヤビューはSUVらしい雰囲気が漂う


室内や荷室の広さはボディサイズが似通っているだけに、大差はないが、後席頭上は2008が少し狭く、キャプチャーの方が広く感じる。

エコスポーツは、スペアタイヤがもしなければ全長が4mを切る可能性もあり、3台の中では前後席の距離は少し不利に感じる。それでも後席はヒール段差も十分にあり、身長171cmの筆者の場合はきちんとした姿勢で座れるし、ドラポジを決めた後ろの席では、膝前にこぶしが2つ強、頭上には1つ半程度のクリアランスが残る。
ルノー・キャプチャー・荷室

ルノー・キャプチャーはフロアボードの高さを調整できるなど、使い勝手にもひと工夫を感じさせる

荷室容量はルノー・キャプチャーが377L~1235L、エコスポーツが333L~1238L。2008はトノカバー装着時でも360Lで最大時は1172L。容量では2008が不利だが、あくまでVDA規格であり、2008の床面にはレールが敷かれており、荷物を出し入れしやすいなどの美点もある。
プジョー2008・荷室

プジョー2008は、後席背もたれをシンプルに前倒しして拡大する。あまり段差が残らないのが美点だ

エコスポーツは背面タイヤを背負うため、リヤゲートが横開きになるのと、フロア下にスペアタイヤがないため、床面が低くなっているのも特徴だ。

2トーンカラーも用意するルノー・キャプチャー

キャプチャーの256万9000円~267万2000円の設定。2トーンボディカラーなどが標準になる上位仕様の「インテンス」は、装備の充実ぶりを考えると高くはない。

プジョー2008は246万円~270万円という価格帯だが、エンジン排気量などパワートレーンを考えると少し割高感が拭えないかもしれないが、乗り心地を含む走りの良さは捨てがたいものがある。

最後発のエコスポーツは、246万円の単一グレードで、価格は2008の「プレミアム」に照準を合わせた格好だ。装備はほぼ互角だから、デザインやカラー、ブランドの好みなどは人によって異なるが、エコスポーツの背面タイヤは好みがよりハッキリ分かれそうだ。

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