「お金を貯める」ことと「お金を使う」こと、どっちが難しい?

幸せなお金持ちになる方法をお金の女神が伝授!

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「お金を“貯めること”と“使うこと”は、どちらが大変だと思いますか?」――。

実は、この問いにどう答えるかで、“どれだけお金のことが分かっているか”が、一目瞭然になるとホーさんは言います。あなたはどう答えますか――?

マダム・ホー
 この質問をすると、ほとんどの人は「貯めるほうが難しいに決まっています」と答えるでしょう。確かにコツコツお金を貯めるには忍耐が必要ですから、無理もないかもしれません。ですが、それでは決してお金持ちにはなれません。

――それはなぜでしょうか?

マダム・ホー 本当にお金のことが分かっている人は、「お金は使う方が難しい」と答えます。華僑のお金持ちに尋ねても、皆そう言うでしょう。
一体、どういうことか。以前、華僑のお金持ちの話の回でお伝えしましたが、本当にお金のことが分かっている人たちは、“どう使えばもっとも賢く使えるか”を、常に考えています。お金持ちがお金持ちである理由は、「資産価値を考えてお金を使う」からなんですね。そして、「お金は貯めるものではなく、使うもの」という考え方が、その根底にあります。

――“お金を使う=消費する”と考えるのではなく、資産価値も含めて「どう使うか」を考える。発想が違うのですね。

マダム・ホー
 そういうことですね。モノには、資産価値があるものと、資産価値がないものの2種類あります。資産価値があるものにお金を使うことを投資、その逆が浪費という言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。お金持ちは、資産価値のあるものに賢くお金を使うからお金持ちでいられるわけです。そうでない人がさらに貧乏になるのは、目先の金額などにとらわれて、資産価値のないものにお金をつぎ込むから。だから、アメリカではよくこんな風にいいます。「貧乏人は宝くじを買い、金持ちは株を買う」と。

――なんだか耳が痛いですね…。資産価値の有無は、どんな基準で考えればいいでしょうか?

マダム・ホー
 買った瞬間、またはずっと持っていると価値が上がるか、下がるか、で考えてみてください。例えば、新車を買うとします。けれども、ディーラーの周りをぐるりと1周するだけで、売る時に2割は価値が下がる。ほとんどの車は消耗品であり、資産価値はありません。よく「車を買うなら新車ではなく、1年目の中古を買いなさい」と言うのは、そういった理由からです。貴金属も同様です。例えば宝石を買うときに「これは資産価値になりますよ、一生ものですよ」と店員さんが言うかもしれませんが、宝石で資産価値になるものは博物館に飾ってあるような宝石だと思ったほうが賢明です。

ダイヤモンドは持っていても値段が上がることはないけれど、金は違います。金価格が上昇している時に売れば、利益がでる。資産になるわけですね。だから、華僑やインドの人は金貨や、純金に近い23金などのアクセサリーを買うのです。

モノの価値を知りたいのであれば、質屋で働いてみれば一目瞭然です。ブランドものや宝飾品に大した資産価値などないことが、よく分かると思います。モノの値段ではなく、モノの価値を考えてお金を使う――。これが、お金持ちになる第一歩なんですね。

――まずは“なんとなく”お金を使う習慣をやめることですね。

マダム・ホー
 お金持ちほど、なんとなくお金を使うということはしません。お金を大切にしているからこそ、お金が増えるんですね。さらに、資産作りを考えるうえで、皆さんに知っておいていただきたい3つの基礎知識があります。

資産作りに必要な法則とは?

――「3つの基礎知識」とは、どのようなものでしょうか?

マダム・ホー それは、1つ目は「2倍の法則」、2つ目は「72の法則」、3つ目は「ROI」。これが3つの基礎知識です。資産運用が盛んなアメリカでは、中流階級以上の人なら、ほとんどが知っている基礎の基礎です。

まず、1つ目の「2倍の法則」ですが、これは“100万円を7回ほど2倍にすると1億円になる”というもの。100万円の2倍は200万円。そこから2倍を繰り返していくと、7回で1億2800万円になります。1億円というと、とてつもない額でイメージが掴めないかもしれませんが、2倍の法則で考えれば7回で実現可能だということ。

じゃあ、今度はお金を2倍にするのにどのくらいの時間がかかるのかを考えてみます。例えば、銀行の定期金利でそれを叶えようとすると、どれくらいの期間を要すると思いますか?

―― う~ん…。一生涯ではとても無理そうですね。

マダム・ホー
 一生涯どころではありませんよ。例えば、0.03%で預けるとしたら、なんと2400年かかるんです! それを知るための計算式が、「72÷金利(%)」。つまり、元金を2倍にするにはどれくらいの年数が必要なのかを割り出す複利の法則が、「72の法則」なんですね。これに当てはめると、100万円を元手に1億円を作ろうと思ったら、1万6800年かかる。気が遠くなりますね。つまり、ただ銀行に預けているだけで資産づくりをしようというのは、土台無理なことが分かると思います。

そして、最後に「ROI」。費用対効果という言葉がありますが、ROIは「投資対効果」のこと。投資した額に対して、どれだけ効果が生み出せるのか。“レバレッジ”という言葉を、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

――小さな力で大きな利を得る「テコの原理」ですね。

マダム・ホー 資産を作るには、やはりレバレッジが効かせられるものを選ぶほうが強い。ですが私は、FXなどは博打に近いと思っているので手をだしません。できれば、暴落したら紙くず同然になるものではなく、不動産なら土地が残るという思いから20代からずっと不動産投資で資産を作ってきました。

不動産投資のいいところは、レバレッジがきくこと。例えば、100万円を持って金や株を買いに行っても100万円分ちょうどしか買えませんよね。株の場合は信用取引があるけれど、その分リスクも大きい。でも、不動産なら大抵、頭金1割くらいで、あとは銀行に貸してもらえるケースが多い。さらに、自分でペンキを塗ったり、花壇に花を植えたりと手を加えて、その価値を自分で多少コントロールすることもできる。ですから私は、不動産投資が好きなんですね。

幸せなお金持ちになるには、「お金との向き合い方」を変える

「幸せなお金持ちになりたいなら、“お金との向き合い方”を変えること」――。
結局、それが一番有効な方法であり、幸せの近道なのだと、ホーさんは強調します。

マダム・ホー お金を稼ぐノウハウも大切ですが、本当に「幸せなお金持ち」になろうと思うなら、これまでお話ししてきたように“お金との向き合い方”を変えることが一番大切なんです。意識が変わることで行動も変わり、しっかりとお金が引き寄せられていく。ハッピーにお金を使いながら生きていくことを考えられるようになれば、人生が豊かになります。

そのためには、偏見や思い込みを捨て、モノの見方を変えてみる。そして、もうひとつ――。自分や家族のためだけでなく、“みんなのため”という視点を持つことも、幸せなお金持ちになるには欠かせないことだと知っておいていただきたいのです。

お金は社会の血液です。血が滞ったり、ドロドロのヘドロ状態になれば、脳梗塞や心臓麻痺で死んでしまう。けれど、一人ひとりが賢く有効にお金を使うことで経済が潤い、社会全体が健康になりますね。

―――つい即効性のある方法ばかりに目が向きがちですが、一生ハッピーにお金と付き合いたいと願うなら、お金との向き合い方から見直す必要があるというわけですね。その積み重ねが、「お金年齢」を上げることにも繋がっていく。

マダム・ホー おっしゃる通りです。そのためにも、“お金教育”は大事ですね。できれば早い段階でお金の哲学を学んでください。お金は、大事に使ってくれる人のところに寄ってきます。賢く使えば、お金は友達をたくさん連れて帰ってきます。

たった一度の人生ですから、皆さん、本当にやりたいことや自分が信じることをやっていただきたいなと思います。日本人は他人の目を非常に気にして生きています。他人があなたをどう思うか、あなたに何を言うかはコントロールできないのです。せっかくのかけがえのない人生です。日本人は他人に嫌われることを恐れ格闘するけど、そこに労力を費やしても仕方ありません。自分が正しいと信じた道なら、周りの雑音は気にせず、突き進む。思いと情熱があれば、何事も乗り越えられるものです。

マダム・ホーさんプロフィール

インターナショナルスクールを経て、16歳で単身アメリカ留学。名門南カリフォルニア大学(USC)とUCLAの両大学院修了。父の介護で失業したのがきっかけでビジネスの世界に入り、コーラも買えない貧乏時代から29歳で最初の1億を作る。著述活動を通じて日本人のお金のIQを上げ、日本人ミリオネアを輩出することに生きがいを感じている。2008年にだした「世界一愚かなお金持ち、日本人」は8万部のベストセラー。その後7か国で出版。現在は母校USCの顧問をつとめ、昨年は才能ある若者を支援するために奨学金を作った。「お金の女神」としてメディアでも人気を集める。毎日2回、ツイッターで幸せなお金持ちになるハピネスメッセージを配信中。www.twitter.com/madamho 公式サイトmadamho.com

取材・文/西尾英子
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。