名刺などを使って針を長くしましょう
この100均で「ウォールクロック」などの名称で売られている製品の針は、長針が約50ミリ、短針が約25ミリの長さ。ダイソー、セリア、キャンドゥなど、ほとんどの100均の商品もサイズは、ほぼ同じようです。そこで、今回は、それぞれの針を長く改造することにしました。分解してみるとわかりますが、これらの針はアルミ製ですごく薄く曲がりやすくて、やわな印象。ですので軽くて丈夫な手近にある紙、ここでは名刺を使います。
名刺がカットできたら、元のそれぞれの針にかぶせるように両面テープで貼っていきます。もちろん、手持ちの樹脂系ボンドなどで接着してもかまいません。
上は短針に両面テープを貼っているところ。真ん中は名刺でつくった約2倍の長さの短針を、元の針の上に貼り終わったところです。下は着色しているところ。今回は超カンタンに油性マジックで塗りました。100均でも売っているスプレー式の塗料で全体を塗装すれば見た目もよく補強にもなります。同じ要領で長針もつくります。
軽くて薄い素材をいろいろ試してもいいのですが、結果的に100円より高くなりそう。ですので加工もラクで手元にある、はがきやケント紙など丈夫で軽い紙を、既存の針に貼り付ける方法が「カンタンDIY」としてオススメ。気分が変わったときには針の交換や形の変更もできます。
好きなデザインの文字盤をつくります
次に文字盤をつくります。今回は好きなフリー素材のPC用壁紙の柄を適当に選んで印刷して、それを100均のシールペーパーにボタニカル柄をプリントして、よくサインなどに使う「色紙(しきし)」に貼りました。左はマイクロソフトオフィスのワードにある機能の円グラフ用のテンプレートを使って超カンタンにつくった文字盤。アドビイラストレーターなどが使える人は、もっとおしゃれな文字盤がつくれそう。右が5枚入り100円のダイソーの「A4シール用紙」に柄をプリントしたもの。なんとなくレースのボタニカル柄にしました。好きなファブリックなどをスキャンしても、いいかもしれませんね。このプリントされたシール用紙に左のワードのデータを印刷しました(もっとラクな方法がありそうですが……)。シール用紙は1センチくらいの幅でカットすれば、オリジナルのマスキングテープもつくれそうです。
印刷が終わったら裏返してシールを剥がし(左)、厚紙に貼ります。今回は手元にあった色紙(なぜ、家にあったかわからない)を使いましたが、100均では2、3枚入りで売られています。もちろん段ボールや2ミリ程度の厚さの合板でもオッケー。合板でも2~3ミリくらいの厚さならカッターで切ることができます。
コンパス(これも、前に100均で購入)でセンターから半径10センチ程度で円を描いてA4サイズぎりぎりの直径約20センチになるようにカッターナイフで丸く切っていきます(左)。そしてセンターに5ミリ程度の丸穴をカッターナイフであけて、裏面からムーブメントを両面テープやボンドで貼り付けます。真ん中の軸を出す部分に、紙がはみ出していたらカッターナイフなどで切って整えます。
次のページで文字盤に針を取り付けます。そして完成!