STEP3 テーマごとにコーディネートする
まずは、インパクトのあるテーマ「ダイビング」から。ペイントした壁にはお気に入りの絵を飾り、ダイビング用のウェットスーツ、シュノーケルやフィンなどの道具を固めて置くことにしました。自分が実際に使っている道具を置くことで、その部屋に住む人の個性が出ます。「まさかダイビングの道具がインテリアの小道具になるとは思わなかった」と言われましたが、個性あるインテリアを作るのに、これ以上適したものはありません。使う頻度が高い道具ならホコリも溜まりません。なお、壁は絹川さんのアイデアで梁下までを塗っていて、これがとてもよい印象でした
ウエットスーツを掛けているバーは、キッチン収納用のものです。この部屋の住人・絹川さんが使いやすい位置に設置しました。アート用の飾り棚は、リビングに立った時と、ソファに座った時に目に、アートが視界に入りやすい高さを考えてレイアウトしています。
次に「お酒」と「旅行」ですが、お酒に関する名言をプリントアウトしてフレームに入れ、旅先で買ったお気に入りの絵のそばに飾りました。たったこれだけでメインの壁が完成しました。さらにリビングのコーナー部分にオープンシェルフを設置し、旅とお酒に関するアイテムを並べることに。棚にはお酒の瓶と、旅の本を収納。方位磁石がモチーフの小さなラグを敷き、クッションを置けば、小さなくつろぎ空間の完成です。
主に「旅」を意識したコーナー。イケアのポスターを切ってフレームに納め、壁を飾りました。余った部分もマスキングテープで壁に貼って、コーナー全体にモチーフを散りばめます。乱雑になりがちな小物は、スタッキングカラフルな収納ケース(stacksto(スタックストー)のbrick)に入れてスッキリと
リビングに隣接する和室には、照明とフェイクグリーンをプラス。リビングとは違って特にテーマを設けない和の空間ですが、収納ボックスと照明、さらにクッションに黒を使っているので、リビングに使われている家具や、アート用飾り棚と収納用のレールとも印象が揃います。
実は和室はほとんど使われていませんでした。もともとリビングに置いてあったソファを和室に移動させ、使わなくなったテレビ台を収納にしています。照明をプラスして、IKEAのビアグラスをキャンドルホルダー代わりに使えば、一気に雰囲気が良くなります
こうやって考えると、インテリアコーディネートって意外に簡単な気がしませんか?最終的には、こちらのお部屋は「【晋遊舎】完全ガイドシリーズ058 格安家具完全ガイド」というムック本の取材を受けることになりました。こちらの雑誌では、より具体的なコーディネートのコツも詳しく紹介されています(ムック本で紹介されている住人Iさんが絹川さんです)。
「格安家具完全ガイド」では、この部屋の他にも、収納のプロの自宅や、インテリア上手なデザイナーさんの住まいなどが紹介されているので、参考になるページが必ず見つかります。是非チェックしてみてください。