国際ミリオネア女性が語るアメリカの副業事情とは?

幸せなお金持ちになる方法をお金の女神が伝授!

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アメリカ在住の日本人であり、米国で多くの不動産投資と会社経営をするマダム・ホーさん。夢を抱いて10代で単身渡米、その後、華僑の夫と結婚し、二人三脚で富をつくりあげてきた本物の国際派ミリオネアが、“幸せなお金持ち”になるための方法を教えます――。(第5回目インタビューから続きます)

――ホーさんの住むアメリカでは、副業をしているサラリーマンも多いと聞きます。皆さんどのような戦略で副業をしているのでしょうか?

マダム・ホー
 アメリカでは、1986年の税制度の改正により、高所得者だけでなく、給料から所得税を天引きされるサラリーマンも税的メリットのために投資や副業による起業をするといった社会的な背景があります。また、日本では従業員の副業を認めないという企業がまだまだ多いようですが、アメリカでは、企業が個人の営業時間外活動を制限することは禁じられているんです。そういった諸事情から、副業をする人たちが非常に多いようですね。

――どんな副業をする人が多いのですか? 

マダム・ホー
 いろいろなケースがありますね。例えば、工業デザイナーの人が専門性を生かして名刺を作ったり、レターリングのデザインをやってみたり。もしくは、普段はサラリーマンだけど、機械いじりが大好きで、知人のバイクや車を直しているなんて人もいます。皆さん、ネットで集客したり、クチコミでお客を集ったりしていますね。日本の場合、なかなか制限が多いので難しい面もありますが、人生設計を考えると、1本の収入だけに頼るのは非常にリスキーだと思うんです。

目指したいのは、四輪車のライススタイル

――収入の柱はどれくらい持つのが理想的でしょうか。

マダム・ホー 収入を車のタイヤにたとえると、私はひとつの世帯で、労働所得と不労所得を組みあわせて、最低でも三輪車、できれば四輪車にして安定させるのが一番いいと思っています。1本の収入に頼るということは、サーカスで一輪車をこぐピエロに例えることができます。

さらに、子どもが生まれて妻が専業主婦になると、稼ぎ手である夫は一輪車に乗りながらお手玉をやっているような状態に…。子どもが増える度にお手玉の数も増え、そのうち頭上で皿回しをやり出して、最終的には火の輪までくぐろうとしちゃう。これでは、みなさん疲れるのも当然です。でも、一輪車は漕ぐことをやめたら倒れてしまう。仮に、妻がパートに出て二輪の自転車になったとしても、やっぱりどちらかが漕ぐのをやめたらそこで終わりです。だから、せめて3つの収入にして三輪車にしたら、車輪をこぐのをやめてもひっくり返らないと思い、私達は不労収入を増やすことをしてきました。

――1本の太いタイヤより、細くても複数のタイヤがあるほうが、家計としては倒れにくい、と。

マダム・ホー そういうことです。例えば、現在400万円の本業での収入があるとして、そこに年収200万円になる副業をし、さらに妻が年間100万円を稼ぎ、そのうえ年間100万円を生む不労所得があれば、800万円になりますよね。もちろん、ライフスタイルや家庭環境にもよるでしょうから、一度それぞれの家庭で話し合ってみるといいのではないでしょうか。

うちも結婚当初は、ダブルインカムの自転車スタイルでしたが、私の収入が止まった途端、自転車が倒れてしまった(インタビュー第3回を参照)。だから、最低でも4つのタイヤを持つ四輪車スタイルにすることを目指して、たくさんの自己投資を重ね、収入の数を増やしていきました。そうしているうちに、いつのまにかタイヤが18本くらいになっていたというわけです。

――複数の収入を持つことは、リスクマネジメントでもあるわけですね。

マダム・ホー
 まさにリスク分散ですね。それに、副業を複数持っていれば、仮に本業でクビになっても、とりあえず路頭には迷わずにすむわけです。1本しか収入がない場合は、首になると即家計が終わってしまいますから、理不尽なことにも耐え続けて我慢しなくてはいけない。もちろん、仕事をするうえでは我慢は必要ですが、自分の生き方や主張を曲げて神経をすり減らすよりも、“本当に嫌ならいつでも辞められる”という状況にしておくほうが、心が自由でいられるのではないでしょうか。

真の豊かさというのは、“心の自由”だというのが私の定義です。同じ年収1000万円でも、1本の人と、250万円を4本の人なら、後者のほうが心は自由でいられると思うんです。やりたくない仕事で自分をすり減らしながら働くことは、人生をムダにしているようなもの。やりたくないと言いながらやめられないのは、やはりお金の問題が大半ですよね。だから、分散しておきましょうというのが私の考えです。

――そのためには、やはり自己投資も必要ですね。

マダム・ホー もちろんです。私が子供の頃に父親から常に言われていたのが、「自分の頭の中のものは盗まれない」ということ。教育と体験を通じて学ぶ“自己投資”は、非常に重要だと思います。一番手軽な自己投資は、やはり読書ですね。本は、私たちにたくさんの学びを与えてくれます。私がおススメしたい1冊は、『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』小倉 広 (著)。これは、私の人生哲学そのものです。皆さんもぜひこの本で、お金持ちのマインドセットをマスターしてほしいと思います。

★次は老後資金の考え方についておうかがいします!

マダム・ホーさんプロフィール
インターナショナルスクールを経て、16歳で単身アメリカ留学。名門南カリフォルニア大学(USC)とUCLAの両大学院修了。父の介護で失業したのがきっかけでビジネスの世界に入り、コーラも買えない貧乏時代から29歳で最初の1億を作る。著述活動を通じて日本人のお金のIQを上げ、日本人ミリオネアを輩出することに生きがいを感じている。2008年にだした「世界一愚かなお金持ち、日本人」は8万部のベストセラー。その後7か国で出版。現在は母校USCの顧問をつとめ、昨年は才能ある若者を支援するために奨学金を作った。「お金の女神」としてメディアでも人気を集める。毎日2回、ツイッターで幸せなお金持ちになるハピネスメッセージを配信中。www.twitter.com/madamho 公式サイトmadamho.com

取材・文/西尾英子
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。