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子供のやる気がアップするママの声かけの秘訣(2ページ目)

子供のやる気をあげる工夫、どんなことをしていますか? 子供の心理を理解すると、どうすべきかが見えてきます。イギリスの大学が行った実験結果とともに、子供のやる気をあげるコツについてお伝えします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

イギリスでの実験が教えてくれる大切なこと

その研究で分かったことは、次の通り。

教師が、大切な試験前に、子供達に向かって、
  • 「このテストに受からなければ、いい仕事にもつけないし、いい大学にも進めないぞ!」と声をかけると、子供達のやる気は下がり、点数も悪化する傾向があった。
  • 逆に、「このテストはとても重要なものだ。いい大学に行って、いい仕事につくためにも、この試験に受かることはとても大切だ」と声をかけると、子供のモチベーションは上がり、ポジティブな結果へ結びつく傾向が強かった
では、なぜ1つ目の言い回しは良くないのでしょうか?

「このテストに合格しなければ、いい仕事にもいい大学にも行けない」というメッセージは、最悪のシナリオを子供に提示している形になります。最悪のシナリオを見せられて、いい気はしませんね。それどころか、不安感、恐怖感を引き起こし、逆効果になってしまうのです! やる気を上げようとして、ハッパをかけたつもりなのに、逆にやる気を削いでしまうのはもったいないですよね。


成功したときのメリットを伝えよう

親や教師の立場で「子供に成功してもらいたい」「絶対にパスしてほしい」と思うと、つい語調を強めてしまいがちです。

「そんなことでは○○できるようにならないよ」
「○○しなくちゃ、だめだよ」
と言ってしまったこと、きっと誰でもあると思います。

大人は、子供達に頑張ってもらいたい一心で言っているので、もちろん悪気はありません。でも、そのような言い回しは、子供達にとっては「警告的」なメッセージとなって届いてしまうのですね。

子供をやる気にさせる声かけのポイントは「メリットを提示してあげること」にあります。「努力により、何を得ることができるか」というメリットを伝えてあげることでモチベーションが上がりやすくなるのです。

前ページの例をここでもう一度用いると、

「ひらがなを10個教えてあげるから、ちゃんと覚えてね。これを覚えないと、いつまでも本が読めるようにならないよ」だと悪いシナリオを伝えてしまっているので、NG。

「ひらがなを10個教えてあげるから、ちゃんと覚えてね。これを覚えると、本が読めるようになって楽しいよ」だと、メリットを提示してあげているので、やる気がアップしやすい

ということになります。

「できなかったことで失うもの」を伝えるのではなく、
「できたときに得るもの」について伝える

のがポイントです。


■関連記事
『3歳までのほめ方で分かる、5年後のやる気』
『ほめ過ぎって良くないの?』

*出典: School Psychology Quarterly (2014)「The Scare Tactic: Do Fear Appeals Predict Motivation and Exam Scores?」より
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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