バンコクの新しいランドマーク、セントラルエンバシー
外観完成予想図。現在はほとんど工事中ですが、テナントショップの内装は綺麗に完成していま す
サンローラン・パリ(旧イヴ・サンローラン)は意外にもバンコク初出店
BTSプルンチット直結、既存のセントラルチットロム百貨店からも直接アクセスできる大型商業施設「Central Embassy(セントラルエンバシー)」が 2014年5月8日に開業しました。外観が完成するにはさらに半年ほど掛かりそうですが、テナントショップの内装は9割かた終わり、ほとんどのショップがオープンしています。出店数はエルメス、グッチ、プラダ、シャネルといったハイブランドを始め200店ほど。セントラルグループはチットロム界隈に、セントラル チットロム、セントラルワールド、ZENといった商業施設を既に持っていますが、差別化を図る為、セントラルエンバシーはタイの富裕層および中華系、中東系のツーリストをターゲットにラグジュアリーモールとしての位置を確立する方向です。
クリスチャン・ルブタンでは富裕層のツーリストがまとめ買いする姿も
主なテナントはファッションブランド、ライフスタイルショップ、レストラン、映画館などですが、現在着工中の工事が終われば上層階はハイアットホテルズの最高峰ブランド「パークハイアット」になる予定。バンコクにまた一軒、新しいインターナショナルホテルブランドが増えることに。
チュチュのディスプレイが目を引くレペット
さて、セントラルエンバシーに入ったブランドのうち、約3割がタイ初上陸なのだとか。日本では有名だけどタイでは知名度が低いブランド「マルタンマルジェラ」「レペット」「セルジオロッシ」「イザベル・マラン」「A.P.C」などが今後注目のショップかな、と感じました。個人的には「クリスチャン・ルブタン」「サンローラン」の出店がうれしかったです。また、まだ日本にもオンリーショップの無い「Scotch&Soda」(オランダのカジュアルファッション)や「Kurt Geiger」(ロンドンの靴ブランド)は日本人観光客にもお勧め。パリで人気の「Maje」「Sandro」といったブランドセントラルグループにしか無いブランドです。ファストファッションは今のところZARAのみ。2フロアに分けてメンズ&キッズとレディースがあり、広いだけあって品揃えが豊富です。
A.P.Cがタイでウケるかは微妙だけど、日本人には嬉しい
コンセプト上、今後ショップを増やす計画も通路にワゴンショップの出店を許可する予定もなく、このガランとした感じ(良く言えば優雅、悪く言えば無駄に広い)をキープしてゆく方針なのだとか。とはいえ現状のままだとあまりに閑散とした雰囲気で活気が無いので、少しずつ手を入れてゆくのだろうな、と予想します。
ファッション以外のショップにも注目!
今のところガランとし過ぎているG階(グランドフロア)。1階にBTS連絡口、2階にセントラルチットロム連絡口がある
C7Xクラスまで試奏可能なミュージックスクエア(YAMAHA)
ライフスタイルを提案しているフロア(4階)で注目したいのは、まずYAMAHA。「一般家庭には置かないよね?」というコンサートピアノ(CFX)を始め高価なグランドピアノがずらり… 富裕層の中には自宅にコンサート用サロンがある上にピアニストまで雇っている人もいるらしいので、実は結構売れるのかもしれませんね。
DNAのオブジェが目印のクリニック&スパ「Dii」
また、タイといえばスパですが、こちらにはナチュラルアンチエイジングをコンセプトにした「Dii wellness med spa」が出店しています。日本人観光客にも人気のdivana Spa(ディバナスパ)がセントラルエンバシー開業に合わせて立ち上げた新しいブランドで、スパ部門、クリニック部門(ボトックス、スレッド、栄養点滴など)、痩身などのメディカルスパ部門から構成されています。スパセクションに一歩足を踏み入れると、まるで宙に浮いているかのように、または水の中に沈んでいるかのように感じられる不思議な内装。天井から吊るされたガラス玉は照明によって色が変わり神秘的な空間を作っています。
「Dii」のスパルームは照明と内装の演出が凄い!
ちなみに4階にはセントラルエンバシー上顧客専用ラウンジがあります。ここで年間300万バーツ(1050万円ぐらい)以上買い物をすれば名簿に名前が載るのだとか。敷居が高い……。