英検/英検の勉強法

英検準1級合格作戦(3)「全問題集」活用法 Part1(2ページ目)

英検準1級対策に欠かせないのが、本番の過去問である「全問題集」。問題演習をしながら、「使える英語」も同時に身につける全問題集の活用方法とは?

澤田 健治

執筆者:澤田 健治

TOEIC・英検ガイド


長文問題の復習法とは?

長文問題は、大問2の「長文の語句空所補充問題」と大問3の「長文の内容一致選択問題」に分かれています。

それぞれ復習の手順はほとんど同じです。解きっぱなしにせず、使われている単語や表現も含めて、長文の意味をしっかり確認した上で、音読によって身に付けるようにします。

大問2&3「長文問題」の復習方法
1. 和訳を黙読


問題を解いていたときに、どれくらい英文を理解できていたかを確認します。

2.センテンスごとに和訳→英文の順番で黙読

先に和訳を読むと、英文を読む負担が減ります。和訳の「」まで読んだら、英文の「. 」(ピリオド)まで読みます。(必ずしも和訳の「」と英文の「. 」が対応しているわけではないので注意)

3.センテンスごとに和訳→英文の順番で音読

2の作業を音読で行います。音読しながらでも、英文の意味がちゃんと入ってくることを確認します。

4.英文を最初から最後まで音読(時間を測りながら)

英検の長文は語数が大体決まっており、大問2「語句空所補充問題」の2つの英文はそれぞれ250語ずつで、大問3「内容一致選択問題」の3つの英文は、300語、400語、500語です。

それぞれの長文を音読するのにかかった時間を測り、以下の計算式で、wpm(words per minute)=「1分間に読んだ語数」を出します。

語数÷かかった秒数×60

例えば、300語の英文(内容一致の最初の問題文)を2分30秒で読んだとすると、2分30秒は150秒なので、

300語÷150秒×60=120 wpm

となります。

音読練習では、この数値が150 wpmを超えることを目標にしてみてください。(すでに150 wpmで読める場合は、180 wpmを目標にします)

目標スピードで読めるようになるまで、何回も音読練習をしましょう。ついでに、使われている単語や表現も潜在意識に刻み込んでいきます。

5.設問と選択肢も和訳→英文の順に黙読&音読 (内容一致問題のみ)

設問と選択肢の英文の意味もしっかり確認し、出てくる単語や表現をおさえるようにします。

6.気に入った英文を言えるようにする (オプショナル)


長文問題では、150 wpm以上でスラスラ音読出来ることが目標ですが、気に入った英文があれば、大問1「短文の語句空所補充問題」の復習方法を用いて、自分でも言えるようにすると、「読んだ英語を自分の血肉にする」ことが出来ます。

1つの長文につき2センテンスくらいが目安です。

このエクササイズはオプショナルなので、余裕がなければ省いても構いません。
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