ネットは機器の操作方法より「どう使いこなすか」
子供の生活にネットは欠かせなくなってきています
しかし、ネットを使用する時間や目的が広がるなかで、友達を仲間はずれにする、ゲームで高額の課金をするといったトラブルも目立ってくるようになりました。また、中高生のケースでは、出会い系で知らない異性とつながる、飲酒や喫煙の写真を投稿するといった事件がニュースで度々取り上げられています。ルールに反する行動は、犯人捜しで対象者の氏名や住所が割り出され、いわゆる「炎上」騒ぎになることも珍しくありません。一度インターネット上に拡散した情報は、回収することができませんから、学生時代に軽い気持ちで起こしたトラブルが、一生影となって付きまとう可能性すらあります。
インターネットを始めるなら、小さなうちから「ルールを守って安全に使う」ことが重要になるのです。
ネットを正しく渡り歩くためのルールとマナー
子供がインターネットを利用する際に大切なことは、保護者の見守る姿勢と、お子さん自身の心がけです。保護者の方が今すぐできることとしては、パソコン・スマートフォンの設定を変更し、アプリのインストールや課金ができないようにする、フィルタリングアプリで有害な情報や掲示板への投稿を制限するといったことが考えられます。ガイド記事:スマホ・タブレットの機能制限で子供を守る
お子さん本人は、人や自分を傷つけず、社会のルールを乱さないようにインターネットを利用する方法を身につけなければいけません。オンラインでネットのルールやマナーを学べるサイトをご紹介しておきます。マンガやキャラクターを取り入れ、お子さんにも理解しやすいサイトばかりです。
ネットやメールを使う際に必要なルール、ウィルス対策、ネット用語の解説などが分かりやすくまとめられています。一部ドラえもんの漫画による解説も用意されています。
キッズgooのキャラクターぐっぴょんと一緒にインターネットのルールや落とし穴を学べます。ぼくのわたしの「7つのルール」に用意されている絵本は、ひらがな表記なので小さなお子さんでも理解できます。
・インターネット ルール&マナー検定
簡単なアンケートに記入すると、インターネットのルールとマナーについての検定を受けることができます。子供の生活シーンに沿った出題で、解答と解説を見ることもできますから、ぜひご家族で挑戦してみてください。小学生向けのふりがな付きバージョンの検定問題も用意されています。
もしネットでトラブルが起きてしまったら
トラブルが起きたときに、お子さんが保護者や先生など身近な大人に報告・相談できる雰囲気を作っておくことが大切です。「親に言ったら怒られる」「スマホを取り上げられる」という思いから、何とか自分だけで解決しようとして、被害が拡大するケースもあります。頭ごなしに叱ったり交換条件を出すようなことはできるだけ避け、日ごろと違った様子がないか、お子さんと密にコミュニケーションを取りながら、「困ったことが起きたら一緒に考え解決する」姿勢が大切です。保護者の方だけでの解決が難しいと判断した場合は、速やかに学校や専門家に相談してください。お子さんがネットを利用しはじめるときに、利用時間やトラブルが起きた際の約束を決めておくこともオススメします。これまで約束がなかったご家庭は、一度お子さんと話し合いの場を設け、お互いが納得できる形で約束を作りましょう。「危ない」「気をつけなさい」だけでは、お子さんにはピンとこないので、具体的に実際に起きたトラブル事例などを出して説明します。
お子さんの現在の安全を守ることはもちろん、大事な将来を守るためにも、インターネットを使わせる際には準備が必要です。「みんなも使っているから」ではなく、ご家庭ごとにルールを徹底していただけたらと思います。