予算取りで「想定外」や「忘れがち」に備えよう
毎月、貯蓄しているのに、なぜか通帳の額は増えない――。日々そう感じている人は、少なくないのではないでしょうか。でも、じっくり考えてみてください。たとえば、ここ最近、急な出費はありませんでしたか。「そう言えば、今月はエアコンを修理したなあ。先月は……、ああ、会社の後輩の結婚式に出たんだっけ」
いわゆる、想定外の支出、急な出費がその理由というわけです。この手の支出が厄介なのは、〈たまにあるもの〉と思い込んでしまうこと。しかし、実際は冠婚葬祭や家族の医療費、家電の修理や買い替え、入学や就職のお祝いなど、実は思った以上に多く、金額も小さくありません。
また、年間を通せば必ず発生する「忘れがち」な支出も要注意。毎月ではないだけに、事前の用意を忘れ、結果的に急な出費と同じ状況になりやすいのです。その例として、固定資産税、自動車税といった税金、家族の誕生日や記念日、お年玉、年払いの保険料など。
その対処法ですが、おススメなのが事前に予算取りをすること。毎月積み立てている貯蓄の一部を、そういった出費に備える予備費として、別口座に貯めます。もちろん、当初予定していた金額を超えることもありますが、貯蓄の取り崩しが減る分、貯蓄プランはより確実になるはず。また、年間の予備費が余れば、そのまま貯蓄に回すことで貯蓄額もアップします。