家計簿・家計管理/家計管理の基本

貯まらない本当の原因かも!?「急な出費」を考える(2ページ目)

毎月の食費や教育費、水道光熱費などを抑えつつ、家計をやりくりしても、実はそれだけでは確実には貯まりません。支出には、毎月発生するもの以外に、突然やって来る「急な出費」があるのです。それにいかに対処していくか、それが貯まる家計管理の大切なポイントなのです。

清水 京武

執筆者:清水 京武

マネープラン・節約ガイド

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「惰性で支出してしまう」ことからの脱却

さて、ここまでは毎月数万円は貯蓄でき、多少なりとも貯蓄がある家計での話です。急な出費のあるなしに関係なく、そもそも家計はいつもギリギリ、貯蓄もほとんどないという家計の場合はどうでしょう。当然、別枠で予算を取る余裕なんてありません。それでも、多かれ少なかれ、急な出費は発生するのです。

こういうケースで取り組むべきことは2つあります。まず、そうは言っても、貯蓄できる家計を目指すために、家計自体を一から見直しましょう。その結果、たとえ、毎月1万円しか貯められないとしても、「0」よりははるかに進歩と考えてください。継続することで、予備費は少しずつでも増え、貯める習慣付けにもなりますから、一石二鳥です。

もうひとつは、急な出費の必要性を再度考えてみることです。家族が入院すれば、その費用は何はさておき優先すべきもの。冠婚葬祭費も必要でしょう。しかし、すべての付き合いや慣例に応じたため、貯蓄が底をつくというのはおかしな話です。友人・知人、勤務先、近所、学校での、さまざまな集まりやイベントはすべて必要かどうか。もし、それが家計負担になるような出費をともなうなら、参加しないという判断もあっていいはずです。
 
家計と急な支出の内容、ともに見直すことが大切

家計と急な支出の内容、ともに見直すことが大切



すべてを「お金がないから」と切り捨てるのは、確かに寂しいものがあります。とくに子供に肩身の狭い思いをさせるのは、親としても辛いところ。そこはバランスを見ながら、上手に調整してみてください。誕生日やクリスマスなどの家族の祝い事は、支出を抑える工夫ができるはずです。また、急な出費が必要と判断したら、他の支出をカットするくらいの割り切りも必要。避けるべきは「数千円だから」「年に1、2回だから」と、惰性で支出してしまうこと。そういう点を見過ごさないことは、家計防衛の大切なポイントなのです。
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