仕事にも影響しかねない首の痛み「寝違え」

寝違えは程度は様々ですが多くの人が経験する首の症状です

寝違えは程度は様々ですが多くの人が経験する首の症状です

レンジャーズのダルビッシュ有投手が、首の不調を訴え復帰の時期が心配されていたというニュースがありましたね。病院で受けた頸部の検査では、病的な異常はみつからず、自身のブログでも「寝違え」が原因の首の症状であることが書かれていました。「寝違え」は、このように病院で検査をしても病気の診断がつかないケースが多いです。

そのわりには、首の痛みが強く、ほとんど首を動かすことができないなど、日常生活に支障の出る場合もあります。ダルビッシュ有投手のように、体を動かす仕事であった場合は特に、痛みをごまかすような姿勢をとるわけにもいかず困ってしまった、という話しも聞きます。

 

寝違えは予防できる?

起床時に首の痛みに気が付き、急に「寝違え」の状態になる場合が多いかと思います。(起床時は首の違和感程度で、時間の経過とともにじわりじわりと悪化する場合もあります))寝違えの原因や対処法については、こちらの記事をご覧いただきたいと思いますが、なるべく寝違えないようにしたい、といった場合の予防法はあるのでしょうか?

日頃の姿勢の癖からの影響やスポーツによる筋肉疲労(部分的に酷使されていたり)、または身体に合わない枕を使っていたり、気が抜けずに緊張を強いられている状態が続いたり……と要因は様々。結果的に睡眠中に頸部の筋肉が過剰な緊張を起こすことにつながると考えられます。これらの要因を避ける生活を送ることができると、寝違えは予防できるでしょう。しかし、こうした要因にさらされ続けていることに気が付かず、突然の寝違えに襲われる人もいるため、要因の排除はなかなか難しいと思います。

要因を排除する予防策は可能な限り行い、それ以外に頸部の筋肉に対してケアを試みることで、寝違えを予防していきましょう。まず、自身が寝違えにつながりやすい状態になっていないか、チェックを行ってみましょう。


寝違え予防が必要? 2つのチェックポイント

予防法を試みる目安ですが、次のような状態がみられたら、さっそく予防法を実践してみましょう。

その1 首の張り感をチェック
首に不快感は無いけれど、動かせる範囲が狭くなっている場合もあります

首に不快感は無いけれど、動かせる範囲が狭くなっている場合もあります

朝や仕事の合間などに、頭をゆっくりと回してみます。頸部のどこかに張り感や痛みはありますか? 「右側に頭を倒しにくい!?」と気付くきっかけになる人もいます。天井方向を見上げた時に頸部からミシミシするような感覚を得るケースも多いです。




その2 両肩の動きはギクシャクしていないか?
起床後すぐに両肩を小刻みに上下させてみましょう。(両肩をすくめる、脱力を数回繰り返す)その時、頸部の筋肉に問題があると、スムーズかつリズミカルに上下運動ができなかったり、首の付け根などに不快感が起こります。


首の負担を軽減させ「寝違え」を予防する温熱法

シャワーで筋肉を温める方法は、簡単で試しやすいですね

シャワーで筋肉を温める方法は、簡単で試しやすいですね

実際に寝違えてしまったら、温めると悪化するケースがみられます。ですが、寝違える前の予防としては、首から肩、肩甲骨付近にかけて温めることが効果的です。ホットパックなどの温熱グッズを当てても良いですが、入浴のついでに行うことができるシャワーでの温め法が、面倒も少なくお手軽です。

バスタイムはシャワーのみという人は体を洗い終えた後に、バスタブにも入るという人はお湯に浸かった状態で、首元にシャワーを当てると温まりやすいです。

1. 首をゆっくりと回して、頭が倒れた側と反対側の筋肉に40度くらいのシャワーを10秒間ほど当てます。例えば、頭を前に倒したら、首の後ろ側~背中の上部へ当てます。左斜め前に倒したら、の右斜め後ろ側~右肩甲骨付近へ当てます。真上や斜め上を向く際は、フラフラしたり首の痛みを感じるケースもあるため、無理をしないようにして下さい。また、鎖骨の付近を温めることも効果的です。

2. 1周温め終わったら、首を反対回しにして、同様に再度シャワーで温めてください。


伸縮性テープで筋肉の働きをカバーする

固定するタイプのテープではなく、伸縮性のあるテープを使います

固定するタイプのテープではなく、伸縮性のあるテープを使います

ドラッグストアやスポーツ用品店で取り扱っている伸縮性のテープを使った方法です。

首にテープを貼る予防法ですので、見た目上外出時には抵抗があるという人は、帰宅後から翌朝までといった自宅で過ごす時間帯や休日に行いましょう。スカーフを巻くなど、小物でテープの見える範囲を隠すこともできそうですね。



コリを感じにくいかもしれませんが、胸鎖乳突筋はコリが生じやすい部位のひとつです

コリを感じにくいかもしれませんが、胸鎖乳突筋はコリが生じやすい部位のひとつです

テープを貼る部位は、頭を動かし支える筋肉の中でも、特に寝違えに関わりが深いといわれている「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」です。

胸骨や鎖骨と頭蓋骨に渡る筋肉です。伸縮性のテープをこの部位に張ると、少し皮膚が持ち上がることで、皮下の血流が改善されます。筋肉を伸ばした状態で張り、テープにシワをつくることがポイントです。



 

■テープを貼る手順

まずは、テープを貼る位置と範囲を確認しましょう

まずは、テープを貼る位置と範囲を確認しましょう

1. 指で示している範囲にテープを張ります。耳の後ろにある骨の出っ張りを確認できるでしょうか? その出っ張りから左右の鎖骨の中間点までの長さのテープが必要になります。








髪の毛にテープがかかりそうな場合は、その部分をハサミでカットして調整します

髪の毛にテープがかかりそうな場合は、その部分をハサミでカットして調整します

2. 実際にテープを当てて、必要なテープの長さを測ってみます。そして、.テープに切り込みを入れましょう。(12センチメートルくらいが目安です)









テープの一端を鎖骨の内側3分の1に貼ったところです。この後、顔を少し左に向け胸骨方向へ貼ります

テープの一端を鎖骨の内側3分の1に貼ったところです。この後、顔を少し左に向け胸骨方向へ貼ります

3. 左側に貼る場合は、頭を右側に傾けます。耳の後ろにある骨の出っ張りに貼ります。外側にあるテープの一端を鎖骨の内側3分の1辺りに貼ります。

内側にあるテープの一端は、鎖骨と鎖骨の間の方向へ(胸骨)に貼ります。この時は、少し左に顔を向けて貼りましょう。

※左右に貼り、筋肉の働きをサポートして、頚部への負担も軽減させます。もし、テープを貼りかゆみが出た場合は、すぐに外してください。



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