ほめ言葉にも度合いがある
ほめるのも意外と難しい!?
これは子供に限らず、私達大人でも同じ。
でも、ほめのプラスの効果ばかりが先行してしまうと、ついほめ言葉が大げさになってしまうことってありませんか? 大げさなくらいにほめた方が、さらにやる気をアップしてくれるのではという気がするかもしれません。
では、本当に、「お絵かき、キレイに描けたわね!」よりも、「このお絵かき、信じられないほどキレイだわ!!」の方が、子供にとってハッピーなのでしょうか? オランダの大学が、これを探るべく3つの実験を行いました。そこで分かったほめの効果のある事実についてお伝えしていきます。
オランダの大学での実験~前半
■実験1: 研究室での実験ここでは、大人の参加者に、数人の子供についての描写を読んでもらいました。そこには自尊心の高い子、低い子が登場し、その子達が計算問題を解いたり、歌を披露したりするという内容でした。例えば、自尊心の高い子が計算問題を解くパターン、自尊心の低い子が計算問題を解くパターンなど。その後、参加者達に、子供のタイプ別に、どのようなほめ言葉をかけるかを具体的に書き出してもらいました。
そこで分かったのが、書かれていたほめ言葉のうち、
- 4分の1が「過度なほめ言葉」にカテゴリーされるものであり、
- それらは、自尊心が低い子供達に対してより頻繁に使われる傾向が強い
■実験2: 家での観察
次に、実験1をより自然な環境で行うため、実験者は各家庭に訪問し、子供に計算問題をしてもらい、その親子のやりとりを観察するという実験を行いました。結果は、
- ほめ言葉のうち、4分の1が過度なほめ言葉であり、
- 自尊心が高い子よりも、低い子には過度なほめ言葉がかけられる傾向が強い
>> 実験は更に続きます。