上品な都会風かき氷

志むら

志むら


目の前に運ばれてきた瞬間、その迫力ある佇まいにしばし圧倒されます。高々と盛られた氷に、真っ赤ないちごソースが雪崩の如くダラダラダラ~。氷山の半分は完全に崩壊し、断崖絶壁と化した何とも凄まじい光景です。氷を手で支えたくなってしまうほどヒヤヒヤする佇まいですが、ある意味この盛りつけは芸術的だと言えるかもしれません。

スプーンでそぉ~っとすくって口に運ぶと、まずは氷自体のおいしさに驚かされます。きめが非常に細かく、ふわっと一瞬で消えたかと思えば、濁りのない澄んだ水のおいしさを実感させられるのです。天然氷を使用しているわけではないのにも関わらず、この清らかさは一体…。

そして、この氷のおいしさをより一層加速させるのが、見るからに濃厚そうないちごソース。さぞかしガツンとした甘みが押し寄せてくるのかと思いきや、意外や意外、後口が非常にキレイで、甘みが後を引かないのです。濃密さはしっかりと感じる。しかも、濃縮されたいちごの果肉もゴロゴロと入っている。なのに、何の違和感もなく体内にスーッとおちていくのです。ソース単体を味わってもキレイですが、清らかな氷と出逢わせることで、一段とキレイな余韻が生み出されている感じ。

食べる前は、「素朴な田舎風のかき氷」を予想していましたが、食べ終えてみると、「上品な都会風のかき氷」といった印象です。もはや、これを食べずして夏は越せません。

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