4月のうちに「お金が貯まる魔法」をかけよう
4月から新社会人になった人、転職して新しい会社の一員となった人は、ようやく新しい職場で慣れてきたところだと思います。多くの会社では25日が最初の給料日で、ここまで働いてきた実感が得られるタイミングです。会社によっては「1日から15日までの分を25日に支給」としており、半分の給与しかもらえない人もいるでしょうが、来月からは満額の給料がもらえるようになってきます。
この4月のうちに、あなたの「お金が貯まる魔法」をかけてみませんか。
この魔法、新社会人になってすぐ、あるいは転職してすぐかけてしまうのが最も効果が高いことがファイナンシャルプランナーの世界では明らかになっています。魔法をかけるトレーニングは不要で、ちょっとした手続きをすれば自動的にかかる仕組みです。
これから紹介するいくつかの仕組みについて、実行できるものがあればぜひ、魔法をかけてみてください。
積立預貯金という魔法
まず最初に紹介する魔法は「積立預貯金」です。これはすでに持っている銀行の預金口座などにセットでつけられる、一番簡単な魔法です。銀行の営業時間内に手続きをしなければならないことがほとんどで、それだけがちょっと面倒なのですが、「引き落とし日」「引き落とし金額」を指定すれば、自動的に普通預金口座から残高を引き、定期預金を積立してくれます。
銀行預金などでは総合通帳ということで、普通預金のページと定期預金のページは同じ通帳にありますが、違うページにお金を移すと、普通預金だけ見ている限り、お金は見えないところに移されます。「見えない」ことが「ムダづかいしない」につながるのがこの魔法の一番いいところで、さらに金利は高くなることがほとんどです。
困ったときは、解約することもできますので、まずは手取りの10%くらいを目標に「積立預貯金」をしてみましょう。1年もすると「おや、こんなに!」という金額が貯まるはずです。
積立投資信託という魔法
2つめの魔法は「積立投資信託」です。投資信託とは株式や債券などのリスクがあるが利回りは高くなる商品で、これを積立定期預金のように購入する仕組みです。こちらは「引き落とし日」「引き落とし金額」だけでなく「購入する投資信託」を指定する必要があります。投資信託については運用にかかる手数料がかかりますので、できれば安いものを選びましょう。購入時の手数料、解約時の手数料は無料で、運用手数料(信託報酬)は比較して安いものを探します。投資信託未体験の人も多いと思いますが、数千円程度で「日本の東証一部上場している会社全部」に投資をしたり「国内外の優良企業○百社」に投資できたりする便利な商品です。景気がよくなれば定期預金の利回りの何百倍で増えることもあります(もちろん逆もあるので、購入金額は無理のない範囲で)。
積立投資信託の魔法を掛けたい場合は、「証券口座」をまず作ります。そのうえで、銀行口座とリンクさせ、引き落とし額をそのつど、振り替えていく仕組みです。クレジットカード会社をさらに間に挟むこともできます。多くのネット証券会社は、銀行と提携しており「銀行口座→ネット証券口座」へ引き落としができますので、ぜひチェックしてみてください。
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