ママ友を連れて学校に要望を伝えよう
学校というところは、基本的には学年間で足並みを揃えます。わが子に「漢字の書き取りを何十回、何百回もやらせるような」理不尽な課題が出されているということは、他のクラスの子にも出されているはずです。ただ、校長や教頭先生、教務主任の先生が、問題を認識していない可能性があります。最近では、学校の先生も多忙を極め、教師間でのコミュニケーションが不足しているケースが多くあります。自分の学校がそのような事態になっているということに気づかない管理職がいても不思議ではありません。
また、管理職が気づいていたとしても、「問題ごとになっていない以上、個々の教員の指導方針に口を挟めないでいる」というケースも考えられます。
大切なことは、教員や保護者に限らず、このような理不尽な課題を「問題だ」と多くの人が認識することにあります。
ですから、まずは、わが子の同級生の母親やママ友と話をしてみて、同じような不満を持っている保護者を見つけましょう。次に、担任の先生でなくても構わないので、信頼できる先生にこのような事実があることを伝え、子どもや保護者の味方(あるいは理解者)になってもらいます。
そして、折を見て、同じ不満をもった保護者と一緒に、「貴校の指導方針で少し気になることがあるので、相談に伺いたい」という形で、実際に学校へ足を運びましょう。ポイントは、1人で学校側と交渉しないということです。
こんなすばらしい先生もいる!
ここまで、指導力に問題のある先生の話を取り上げてきましたが、公立の学校にもすばらしい指導力をもった先生はたくさんいます。例えば、私も実際にお会いしたことがあるのですが、「子どもの力を引き出す自主学習ノート 実践編」の著書で、オランダの教育にも詳しい伊垣尚人先生です。伊垣先生の著書は、自主学習ノートには6つのルールがあり、「見開き2ページ」「ナンバー、日付、時間の記入」「ふりかえりの記入」「バッチリメニュー・ワクワクメニューをバランスよく」「言われる前にやる」「学年×10分」をわかりやすく紹介してあります。
こちらは小学生向けの実践集ですが、中学生が読んでもとても参考になります。本来、自宅学習(宿題)とは、このような、子ども自身の創意工夫が求められるものです。
学校の指導方針に不満を抱くだけでなく、家庭で出来ることはやる自衛策も大切です。早速試してみて下さい。