貯蓄/貯蓄する基本の方法

積立貯蓄、やってはいけない3つの「ム」とは?(その1)

新年度や新年という区切りを迎えると、私たちは改めて何かを始めようと考えます。お金に関しては、積立貯蓄が最たるものと言えるはず。積立貯蓄は誰にでも、また明日からでも始められるものですが、反面、地道にコツコツを細く長く続けていくことが大切になります。初心に立ち返るために、2回に分けて細く長く続けて行くための考え方をお教えしたいと思います。

深野 康彦

執筆者:深野 康彦

お金の悩みに答えるマネープランクリニックガイド

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積立は地道にコツコツ!継続は力なり

継続は力なりで積立を続けようundefined

継続は力なりで積立を続けよう

相続で多額の資産得るとか、もともと資産家の家に生まれたとかではない限り、私達は積立貯蓄などから資産運用に目覚めることになります。誰にでもできる積立貯蓄ですが、反面では途中で挫折してしまう人が多いのも事実。だから、新年度や新年という区切りに、大多数の人が今年こそ!と誓いを立てるわけです。

途中で挫折してしまう人が多い理由はいろいろとありますが、1つは積立貯蓄に派手さがないこと、もう1つは無計画、否、戦略的なプランで積立貯蓄を行っていないことが原因と考えられます。

派手さがないというのは、積立貯蓄には近道や裏技、あるいは一発逆転ホームランはありません。積立貯蓄の王道は、地道にコツコツ細く長く続けることが大切なのです。いわば、継続は力なりということです。細く長く続けて行くためには、ただ単に積立を行うだけではいけません。

飴と鞭を上手く使い分け、さらに戦略を持って積立貯蓄を行うことが大切になるのです。

3つの「ム」を避けること

積立貯蓄にはやってはいけない3つの「ム」として、「ムリ」「ムダ」「ムラ」があります。それぞれ説明して行きましょう。

まずは「ムリ(無理)」からです。
無理な金額、言い換えれば背伸びをした金額で積立貯蓄を始めないことす。今まで積立貯蓄の挫折をした人、あるいはこれまで積立貯蓄を行ってこなかった人は、肩に力が入ってしまい毎月の家計収支を逸脱した高額で積立貯蓄を始めてしまうのです。

積立貯蓄の王道は地道にコツコツ細く長くですから、多額の積立貯蓄を行ったからといって、直ぐにお金が貯まるわけではないのです。最初の数か月は何とかなるかも知れませんが、始めてから半年ぐらい経つと、「こんなに頑張っているのにまだこんな金額」と絶句してしまうのです。

この場合、頑張ったのに結果=貯蓄残高が伴わないことから、ネガティブ思考になってしまい、こんなことではなかなかお金を貯めることができない。とりあえず貯まったお金で株式投資などを始めて、一気に残高を増やそうとよこしまな考えが浮かび、あえなく損失を被ってしまうのです。

自分がポジティブ思考になる飴を考える

あるいは、毎月のキャッシュフローを考えず積立を始めたため、夏のレジャー資金が足りない等々にぶつかり、「そうだ!積立貯蓄に十数万円貯まっている」と思ったら最後、あくる日には積立貯蓄に手をつけてしまっているのです。結果としてお金が貯まらないのです。

このようにならない、言い換えれば途中で積立貯蓄に手をつけないためにも、毎月のキャッシュフローを逸脱したムリな金額で積立貯蓄を始めてはいけないのです。肩肘張らず、最初は3000円でも5000円でも構わないから続けることが大切です。

なかなか残高は増えないでしょうが、余裕ができたら積立額を増やすのです。たとえば、5000円からスタートした積立金額が8000円になれば、残高が増える速度は1.6倍に、1万円に増えればその速度は2倍になるのです。目に見えて残高が増えれば、もっと頑張ろうと前向きになるのです。
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