外国人投資家の動向からわかること
しかし、必ずしも外国人投資家が買い越しているから日経平均株価が上がり、売り越しているから下がるというわけではありません。では、外国人投資家は一体どのような銘柄を選んで投資を行っているのでしょうか。外国人投資家の傾向として、グローバル的に有名な企業で、かつその企業独自の技術をもっていたり、割安感のあるなどの銘柄へ投資する傾向があります。短期売買は原則目的ではなく、比較的中長期保有をする傾向があるため、買いが日々安定的で時期は、日本の株式市場も安定的に上昇する傾向が見られます。しかし、外国人投資家は判断が早いともいわれ、市場が悪いと判断すると短期であっても売り込む傾向もあるようです。よって外国人投資家の売りが先行している状況が続くと、日本の株式市場も不安定で下方トレンドを描く傾向があります。
この4月1日から15日までの外国人投資家の売買動向を見てみると、6日までは買いが先行していたものの、7日以降15日には、売りが買いを上回っています。このように、トレンドを知るという意味で、外国人投資家の値動きを見ておくことは、日本株式市場のトレンドを知る上で重要な情報源のひとつといえます。
4月に入り、随分日経平均も下げたことから、国内外の投資家は底値を探っているようにも感じます。下げてきたことは必ずしもピンチではなく、安く株式し購入できるチャンスでもあります。
消費税アップ後に消費が衰えることは予想の範疇であり、株価も調整されることは投資家であれば誰でも予想ができたことでしょう。そしてこれからのトレンドを見極めるために取引の多くを担う外国人投資家の動向にも注視し、株式購入のタイミングを見極めましょう。