シンガポール
シンガポールは国を挙げて文化、特に現代アートに力を入れています。シンガポール美術館前に置かれたNGUYEN TRAN NAM(ベトナム)の作品
日本で「ビエンナーレ」「トリエンナーレ」と言えば集客性の強い、アートによるイベントとして認識されています。本来は「ビエンナーレ=2年に1回行われる国際展」「トリエンナーレ=3年に1回行われる国際展」を意味しています。国際展とは、自国以外のアーティストを招へいして作品を展示する展覧会のこと。シンガポールでは2006年から始まり、「シンガポール・ビエンナーレ2013」の開催で4回目を数えました。
シンガポール国立博物館での展示風景 手前)Ken + Julia Yonetani(日本人+オーストラリア)《Crystal Palace: The Great Exhibition of the Works of Industry of all Nuclear Nations.》、奥)NGUYEN TRINH THI(ベトナム)《Unsubtitled》
「シンガポール・ビエンナーレ」と同じように力を入れているのが、アートフェア「アート・ステージ・シンガポール」です。アートフェアは現代アート作品を販売する見本市のような場で、「アート・ステージ・シンガポール」は有名ホテルを会場にし、2010年から毎年開催されています。
今年2月に開催された「アート・ステージ・シンガポール2014」では、日本人アーティスト集団でシンガポール・ビエンナーレにも出品していたチーム☆ラボ(TEAM LAB)らの映像作品が55万USドルで売れました。オリンピックのように国別の展示ブースもあり、アートフェアが「見て楽しむ、買って楽しむ場所」であることを再確認できました。
ギルマン・バラックス外観
来年の「アート・ステージ・シンガポール」は、このギルマン・バラックスに場所を移し、2015年5月10日から20日に、「No Country: Contemporary Art for South and Southeast Asia」というテーマで開催される予定です。ますますシンガポールのアートシーンから目が離せませんね。