2014年4月のオススメ展覧会・美術展

ようやくやってきた新年度。4月はゴールデンウィークを意識した大型の展覧会が多くスタートする時期。そのなかでも楽しく鑑賞できるオススメの展覧会を紹介します。

《国宝 風神雷神図?風》 俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 京都・建仁寺蔵 展示期間:全期間

《国宝 風神雷神図屏風》 俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 京都・建仁寺蔵 展示期間:全期間
※特別展「栄西と建仁寺」で展示
※屏風の「屏」の字は正式表記は旧字体となります。



◎2014年4月のオススメ美術館-目次-
・東京国立博物館(上野):開山・栄西禅師800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」
平塚市美術館(神奈川県):石田徹也展-ノート、夢のしるし
森美術館(六本木):アンディ・ウォーホル展:永遠の15分
江戸東京博物館(両国):開館20周年記念特別展 大江戸と洛中~アジアのなかの都市景観
市原市南部地域(千葉県):中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス


宗達と光林の『風神雷神図屏風』も見比べられる!
東京国立博物館(上野):開山・栄西禅師800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」

2014年は栄西(この展覧会では栄西を「えいさい」ではなく、建仁寺で呼ばれている「ようさい」と呼んでいます)の800年遠忌にあたります。
栄西は日本に禅宗(臨済宗)を広め、京都最古の禅寺建仁寺を開創したほか、東大寺の再建に貢献したり、鎌倉五山の一つである寿福寺を開山するなど精力的に活動した僧侶です。

この展覧会は栄西ならびに建仁寺ゆかりの宝物を一堂に集めたもの。建仁寺が持つさまざまな美術工芸品は、重要文化財にもなっている海北友松(かいほうゆうしょう)の『雲龍図』や『小野篁・冥官・獄卒立像』など豪華なものばかりですが、とりわけ有名なのが冒頭に掲げた俵屋宗達による国宝『風神雷神図屏風』。

だれもが知っている風神と雷神の姿は、ユーモラスな表情、ダイナミックなポーズでまばゆい金色の屏風に浮かんでいます。鈍く輝きを持つ屏風の質感は、実物でないとわからないもの。東京では5年ぶりの展示となるこちらの作品、ぜひ会場で実物をご覧ください。

《重文 風神雷神図?風》 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵 本館2F「日本美術の流れ」7室にて公開

《重文 風神雷神図屏風》 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀
東京国立博物館蔵 本館2F「日本美術の流れ」7室にて公開
展示期間: 4月8日(火)~5月18日(日)
※屏風の「屏」の字は正式表記は旧字体となります。


また、この特別展に併せて 東京国立博物館の本館2階7室では、尾形光琳による重要文化財「風神雷神図屏風」が展示されます。この屏風は、俵屋宗達の風神雷神図屏風を尾形光琳が模写したもの。

同じポーズ、同じ構図の風神雷神図ですが、よく見てみると風神や雷神の表情、色など全く同じではなく、少しずつ「違い」があります。この違いこそ作家の個性。特別展の一番最後に展示されている俵屋宗達の風神雷神図を目に焼き付け、その足で本館に向かって見比べてみましょう。

ちなみに、栄西は全国各地に禅を広めただけではなく、お茶の大切さも日本に広めた人。日本初のお茶の専門書『喫茶養生記』を書き上げるなど、お茶の普及に貢献し、日本における「喫茶」の開祖とされています。

現在も、栄西の生誕を祝い毎年4月20日には建仁寺で、古い禅院の茶法を受け継いだ「四頭茶会」が開催されています。展覧会会場に再現された、この四頭茶会の空間は圧巻。千利休が確立した茶道よりも前のお茶の形もお楽しみください。

■DATA 開山・栄西禅師800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」について
展覧会名称:開山・栄西禅師800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」
会場:東京国立博物館 平成館
会期:2014年3月25日(火) ~5月18日(日)
開館時間: 9:30~17:00
※会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝休日は18:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日: 月曜日
※ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)は休館
Web: http://yosai2014.jp/

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