ポップアートの巨匠、日本最大級の回顧展
森美術館(六本木):アンディ・ウォーホル展:永遠の15分
1950年代から活動を開始し、80年代まで時代を駆け抜けたアンディ・ウォーホル。この展覧会は彼の約400点に及ぶ作品、そして資料が一同に会する、日本では過去最大規模の回顧展です。まんがや広告、映画や雑誌など、大衆文化を作品の素材として扱う「ポップアート」は、消費社会がぐんぐんと発達し、とにかく「もの」があふれ始めたアメリカで花開き、世界的に普及していきました。ウォーホルはそのポップ・アートの代表的な作家です。
キャンベルスープ缶やドル紙幣、マリリン・モンローなど誰もが知っているものや人をモチーフにしたシルクスクリーンは彼の代表作。現在に至るまで根強い人気です。
けれども、彼はそれだけを作っていただけではありません。グラフィックデザイナーとして、画家として、音楽プロデューサーとして、写真家として、映画監督として、さまざまな顔をもち、多くの人々に影響を与えていたウォーホル。
展覧会では、彼がグラフィック・デザイナーから芸術の世界に足を踏み入れ、そしてその領域をどんどん拡大していく足跡を年代順に丁寧に追っていきます。シルクスクリーンのみならず、映像作品や、制作現場のひとつであった(ウォーホルは作品を多数のアシスタントとともに大量生産していました)シルバー・ファクトリーの再現など、多角的にウォーホルを捉えられる貴重な機会です。
また、森美術館に行けば無料で入れる東京シティビューには、日本初のアンディ・ウォーホル公式カフェ『Andy Warhol Café』(アンディ・ウォーホル・カフェ)も会期中オープンしています。
そして、ウォーホルグッズも充実。ノートや定規、鉛筆削りなどの文具セット「Andy Warhol Desk Box」は、自分用でなくギフトにもうれしいボックス。展覧会にも登場していた、ウォーホルがプロデュースしたバンド、ベルベットアンダーグラウンド&ニコのアルバムで使われたバナナのしおりもついているので、音楽好きの方にもグッときそう。
日本でも大人気だったウォーホル(展覧会場では彼が出演した懐かしいCMも見ることができます!)の足跡、カフェやグッズを含めてたっぷり堪能してみましょう!
■DATA アンディ・ウォーホル展:永遠の15分について
展覧会名称:アンディ・ウォーホル展:永遠の15分
会場:森美術館
会期:2014年2月1日(土)~5月6日(火・休)
開館時間:10:00-22:00
※4月29日、5月6日を覗く火曜日は17:00まで
※4月19日(土)は「六本木アートナイト2014」開催に伴い翌朝6:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:無休
Web: http://www.mori.art.museum/jp/index.html
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