ケニア/ケニアの基礎情報

ケニアのエリアガイド(2ページ目)

アフリカ大陸の東側に位置するケニア。いわずと知れた動物大国で、私達がケニアに観光で訪れるのは、野生動物が生息する国立公園がメインとなるでしょう。一方で首都ナイロビは近年目覚しい発展を見せる近代都市。ここではケニアの全体図をざっくりご紹介します。

執筆者:武田 ちょっこ

野生動物が生息するエリア、ケニアの国立公園と保護区

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マサイマラ国立保護区では、まさにテレビで見たようなアフリカの光景が見られます

私達が野生動物を見に行く国立公園や保護区は、ナイロビを拠点に四方に点在しています。

人気のマサイマラ国立保護区はナイロビの南西、アンボセリ国立公園は南東、ナクル湖国立公園は北部位置し、いずれもナイロビを拠点としてサファリカーで向かいます。それぞれの国立公園への距離は160キロから250キロほどあり、長距離移動となりますが、アフリカ大陸の亀裂“グレートリフトバレー”を越えたり、シマウマやガゼルと遭遇するなど、楽しみも多い道のりです。各国立公園には小型機が着陸できる滑走路があり、ナイロビのウィルソン空港から空の旅でもアクセスすることができます。

タナ川を境に生息する動物に変化が見られ、川の北に位置するサンブル国立保護区などでは、縞模様が細いグレービーシマウマや稀少なオリックスなどに会うことができます。ケニアの各国立公園は一口にサバンナと言っても、それぞれに特徴があり、生息する動物にも違いがあるのです。

インド洋を望むケニアの海岸地方

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写真提供:ケニア大使館。インド洋を望むケニアの海岸地方

ケニアの海岸地方の歴史はイギリスによる植民地時代よりも古く、アラブ人やポルトガル人との交易で栄えました。海を越えてやってきたイスラム文化が息づくエリアです。

インド洋を望むビーチは、特に欧米人に人気の観光地となっています。港町モンバサはナイロビに次ぎ、ケニアで2番目に多くの人口を抱える街。ナイロビから約450キロメートルと遠いのですが、国道の他にも鉄道、空の道でも結ばれています。標高が低いため、風がさわやかなサバンナと違い、温度、湿度とも高めの熱帯地域となっています。
※ モンバサでもテロ事件が発生しています。また高温多湿なため、蚊が媒介するマラリアについても注意が必要です。

赤道が横切る国ケニア

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緯度0度地点にある赤道の目印。赤い道はありませんよ!

ケニアは国土に赤道が横切っているため、旅行中には、赤道越えて北半球に突入!という日本ではできない経験ができるかもしれません。首都ナイロビは南半球、そしてサンブル国立保護区などは北半球に位置します。またアバデア国立公園は南半球ですが、北回りの道を通る場合は、赤道を越えることができるでしょう。赤道の緯度0度地点にはそれを示す看板が掲げられていて、記念写真のスポットになっています。

ちなみに南半球と北半球では、お風呂の栓を抜いたとき、水が流れる渦が逆というのをご存知ですか?赤道地点では、目の前でその実験を見せてくれますよ(有料)。一度だまされて(?)みるのも楽しいケニアの思い出かも。
※実際は、赤道を挟んで数メートルという距離では結果はでないそうです。残念!

ケニアを縦断するグレートリフトバレー大地溝帯

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グレートリフトバレーの展望台には土産物屋が並んでいます

太古の昔、世界はひとつの大陸で、長い年月をかけて分裂したと言われていますが、今、アフリカ大陸は再び分裂の過程にあります。その亀裂がグレートリフトバレー大地溝帯です。ケニアを南北に走るように亀裂が縦断していて、今現在、渓谷のような状態になっています。

グレートリフトバレーの上流から流れ込んできた水が、渓谷の谷底に数々の湖を形成しています。それがナクル湖、ナイバシャ湖、ボゴリア湖などケニアを代表する湖で、“グレートリフトバレーの湖沼群”として 2011年に世界自然遺産に登録されました。グレートリフトバレーの谷底にある湖群は流出河川がない閉鎖湖となっており、水の豊かなこの土地が様々な動物を惹きつけているのです。
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