昔は町内の庭や軒先きで、魚を焼いている風景をよく見かけた七輪。木炭や豆炭を燃料とする調理用の炉ですね。現在では煙りが出る、臭いがするとやや敬遠されぎみですが、田舎で使う分にはその辺の気遣いは心配無用。今回は、田舎の庭によく似合う七輪料理をご紹介します。

七つの顔を持つから七輪

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七輪のネーミングの由来は、小型で燃焼効率が高く少量の木炭(七厘程度の値段)で足りることから「七厘」と呼ばれるようになり、円形のものが多かったことから「七輪」と当てられたとする説が有力です。

今回の「田舎暮らし」の本記事では以下のように、七輪ひとつで何種類もの役割を果たせることから「七つの顔」説を提唱しま~す。

まず、カセットコンロなどによってその役割りを終えつつありますが、木切れなども燃料に使えるため現在でも防災用に七輪の準備がある地域防災倉庫が多く見られます。

エコロジーの面ではどうか。木炭を使用することで、乾燥させた木を直接燃やすよりも遥かに燃料効率が優れています。森林の乱伐採を防ぐため木炭の使用が推賞される発展途上国もあり、日本から炭焼きの技術と一緒に七輪の製造技術の普及に勤めているボランティア団体も出てきています。

家族で囲めば暖房器になり、非常時のサバイバルグッズにもなり、地球にも優しいモバイル熱源。田舎暮らしの必需品ともいえる七輪で調理する、炭火クッキングを堪能しよう!

炭火料理が美味いわけ

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炭火料理が美味い!の80%以上は、赤外線によるものといわれています。炭火は強い赤外線を発し、七輪も珪藻土を素焼きしたセラミックスでできており、加熱すると強い赤外線を発生します。

食材の表面組織を一気に硬化させる赤外線。うま味を外部に逃がさず、歯触りや食感を作り出します。だから炭火と七輪は「うまい!」を生み出す、最強のコンビと言えるんですね。

燻煙効果も見逃せません。燻煙効果は脂が落ちる食材にのみ影響を与えます。例えば、サンマを焼くと脂が炭火に落ちて煙が発生し、この煙がサンマに味付けをしてくれます。あの独特のスモークフレーバーが付着することで、いっそうの食欲をそそります。

田舎版三ツ星七輪料理レシピ集

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・煙もうもう薫製卵
/七輪の火皿の上に弱火の炭、その上にアルミホイルの順に載せ、適量の燻製チップをバラまき、香しい煙が出始めたらスタンバイOK。後は七輪に焼き網と卵(食材)を載せ、段ボールを被せるだけ。

やや固めに茹でた卵をコツコツの軽く叩きつけ、全面に小さなひび割れを作るのがコツだとか。これを燻製すると、スモークがひびの隙間から内部に入り、剥いた卵のようにえぐくならない適度な味と香りが付くらしい。

・ピリ辛焼き鳥/鶏肉にたっぷりタバスコをかけ、塩をふります。辛いものが大好きなら、タバスコに漬かるほどかけてください。
おろしニンニク、コショウなどもお好みで。皮がパリッ!と焼ければ完成。シンプルに塩をかけて焼くだけでもいけます。

・鮎の串焼き/まず、尻尾を上に跳ね上げて、背ビレをピンと立てる踊り串を打つ。先に鮎を踊った形にしてから、単に真っ直ぐに串を刺すのがポイントです。胴体には軽く振りかける程度。ヒレには焦げにくいようたっぷりと化粧塩をします。
串を立ててじっくり焼きをすると美しく焼き上がります。 本格的な串焼きを味わうには、最低2時間は必要か。天地を逆さにしたり、回したり、じっくりと丁寧にしないと一部だけ焦げてしまうのでご注意を。

・クサヤ+チーズのこんがり焼き/海は身から、川は皮から焼くのが鉄則という話を聞いたことがあります。だからクサヤは皮から。皮がしっかり焼けてきたら裏返し、身の方も丁寧に焼き、皮・骨を取り除いて身を千切っておく。
溶けるチーズを敷いたフライパンを熱しながら、千切りくさやを放り込む。両面がコンガリ香ばしく焼けたらでき上がり。

どちらも発酵させた食品のコラボレーションだから、これはもう美味くないわけがない!クサイクサイと駆け巡りながら、田舎のアウトドアを腹一杯に味わおう。
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