外国人の大量売り!?アベノミクス相場は続くのか?
外国人の大量売り!?アベノミクス相場は最大の試練へ
その一方で、現物株だけでなく、東証の先物市場(TOPIX先物の売買)でも売り・買いそれぞれ14兆円を超える大商いとなっています(やや売り勢力が優勢の状況です)。先物市場で10兆円を超える売買となることは珍しく、何か大きなイベントの前後で時々起きる現象です。2013年は、3月に日銀異次元緩和を控えて空前の上昇劇となった時、6月の記録的な暴落時、東京五輪開催決定ニュースの直後、年末の掉尾の一振となった大相場時といった要所要所で発生しました。今回も何かシンボリックな相場の状況を示している現象と思います。
アベノミクス相場は過去最大の試練を乗り越えられるか!?
現在の日経平均の推移を見ていると、一昨年末にスタートしたアベノミクス相場は最大の試練を迎えている様子です。2014年2月初めにも暴落があり、踏みとどまって反発はしたものの、50日移動平均線(10週移動平均線)に頭を抑えつけられる形で下落し、再び200日移動平均線を割り込んできました。ただ、もっと長期的に見れば、アベノミクスはまだ若い相場に過ぎず、上昇開始後、大きな調整局面は一度しか踏んでいません。現在その調整局面の上抜けに失敗した形ですが、もしもアベノミクス相場が本物の大相場であるなら、期間的にはこれから第2、第3の上昇波動へと繋がって行くのが普通の大相場の展開です。例えるなら、2003年春に産声を上げた前回の大相場も、3つの大きな波動を経て最終的に2007年秋まで続きました。その大相場の中で最も大きかったのは2005年より開始された第2の上昇波動で、通常2本目が一番上がるとも言われます。
もし今回のアベノミクス相場が本物の大相場ならば、最終的に東京五輪の2年ほど前まで続くのではないでしょうか。現在は中期的に苦しい相場状況ですが、首尾良く出来高は落ち込んでおり、調整局面の過ごし方としては悪くありません。市況ニュースでは出来高が閑散としている状況を嘆く解説も聞かれますが、下がっている時はそれで良いのです。もし下がりながら出来高が猛烈に増えているのであれば、それは崩壊に向かっていることを示唆します(2008年のように)。今はじっくりと待ち、さらに下がるようであれば(逆に、下がれば下がるほど)4月8日に開かれる日銀金融政策決定会合に期待を持てそうです。丁度「異次元緩和」から1年が経過し、その効果を測るべきタイミングで相場が大きく下がっているのであれば、これまで現状維持を通してきた日銀も刺激が足りなかったのだと思い直し、「追加の異次元緩和」へと動くと期待できます。これがサプライズとなって円安に振れ、株式市場も息を吹き返すという可能性あると思います。
参考:日本株通信
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