メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

M・ベンツ新型Cクラス「圧巻の走りと質感」とは?(2ページ目)

モデルチェンジに世界中の自動車メディアが熱い視線を注ぐ、メルセデス・ベンツの基幹モデルの新型Cクラス。待ち遠しかった試乗の機会、一足先に南フランスでその実力を試して来ました。再びクラスリーダーとなった走りと質感は、はたして?

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

タッチパッドベースは飾っておきたい程

メルセデス・ベンツCクラス

内外装はアヴァンギャルド、エクスクルーシブ、AMGの3種類を設定

南仏はマルセイユを起点に開催された国際試乗会。試すことのできたグレードは、日本にも導入される予定のガソリンエンジンのC250に19インチランフラットタイヤ仕様+エアマチックを装備したAMGラインをメインに、C250ブルーテック、そしてC400の4マチックであった。

AMGラインとは、既存のAMGスポーツパッケージの代わり、というべき存在である。前後のバンパーデザインが相当にアグレッシブなものとなり、サイドスカートも大きく出っ張って、5本スポークタイプの19インチアロイホイールを履く仕様だ。

ちなみにその他の仕様といえば、従来と同様、“グリルスター”のアヴァンギャルドと、“フードスター”のエクスクルーシブも用意されているが、日本仕様としては今のところ、アヴァンギャルドもしくはAMGラインのランフラットタイヤ仕様を導入する予定だという。個人的には、よりSクラスっぽくなった新型Cクラスこそ、マスコットタイプのエクスクルーシブ仕様を落ち着いた心持ちで乗ってみたいと思ったが……。
メルセデス・ベンツCクラス

先代より広くなった室内空間。伝統のスタイルに、スポーツカーのアーキテクチャーと新しいセンターコンソールデザインを取り入れた

メルセデス・ベンツCクラス

センター部に配されたコントローラーの上側に配されたタッチパッド

250ガソリンのAMGラインに乗り込んだ。ワイドなセンターダッシュボード&コンソールによって、全幅が広がったメリットを感じる。ここが広いと、高級に見えるのだ。

ただし、この部分をピアノブラックなんかでむやみに光らせてしまうと、逆にチープだ(指紋もべっとりつくし!)。しっとりつや消し系のウッドやメタルのフィニッシュがお似合いだと思う。

エアコンの吹き出し口や、ブルメスターのスピーカーカバー、電動シート調整スイッチやその他操作系など、Sクラスとの共通テイストがそこかしこに散りばめられている。

極めつけは、新設になったタッチパッドベースの造詣だ! そのままオブジェとして机に飾っておきたいほど、キレイなデザイン。新たなワゴナーメルセデスデザイン時代の象徴となりうる。

クランベリーレッドとつや消しウッドのコンビネーションが艶っぽいインテリアにひとしきりホレボレした後、手触りと握り心地のいいステアリングホイール(これがまたいい!)をなでなでしながら感心しつつ、ゆっくりと走り出した。
メルセデス・ベンツCクラス

E/Sクラスに備わる安全装備をCクラスにも用意。渋滞支援機能のディストロニック・プラス、飛び出し検知機能を追加した自動ブレーキで衝突回避/軽減するBASプラス、他のドライバーの目を眩ませない照射範囲を保つアダプティブハイビームアシスト・プラスなどを設定する

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