鉄板バンビーナbyうしごろ（麻布十番） [ステーキ・鉄板焼き] All About

業界全体の底上げが必要となっている焼肉業界

焼肉は、食材を仕入れてそれが食べ手の胃袋に収まるまでの流れはいたってシンプルであり、そのシンプルさ故に高級食材である黒毛和牛が庶民が楽しめる価格帯で提供され、またその気軽さが食べ手にうけてきたジャンルだと思います。ところがここ数年、飲食店において各ジャンル、より専門性が求められるようになると同時に、個性がないと生き残れない時代になってきました。そんな流れを受けて、独自の個性や、常連客を飽きさせない工夫など、以前ご紹介した「よろにく」のように、これまでの焼肉店の枠を超えたものを提供するお店が増えてきました。そんな焼肉業界において、今最も勢いがあるのが「うしごろ」グループです。2011年西麻布に「うしごろ」をオープン、それ以来店舗ごとに少しずつ個性を変え３年間で6店舗の焼肉店を展開させています。どのお店も若者が利用しやすい価格設定と、女性客が好みやすい設えとなっており、それらはここまで「うしごろ」グループが短期間で成長した理由の一つとなっています。そんな「うしごろ」グループが始めて焼肉以外の業態のお店「鉄板バンビーナbyうしごろ」をオープンさせました。

カウンター席

躍進中の「うしごろ」グループの新業態

2014年3月3日、麻布十番にオープンした「鉄板バンビーナbyうしごろ」は、うしごろグループの中でも初めての焼肉以外の業態です。鉄板が目の前にあるカウンター席のほかテーブル席も用意し、メニューは鉄板焼き料理のみに拘らず通常メニューも用意する事で、高額になりがちな鉄板焼きですが、同店では従来の「うしごろ」グループの店舗と同様、若い客層も利用し易い価格帯での提供を実現しています。

黒毛和牛のタン元、シャトーブリアン、ハラミ

気になるメニューはというと、ハラミからヒレまで数種類の部位の鉄板焼きの肉メニューがあり、それ以外はワインのつまみになりそうなワンコイン（500円）の小皿料理から〆のメニューが揃っています。おススメなのは先ずは”サガリカルパッチョ”。最初の一皿としては必食でしょう。また、”バンビーナハンバーグ”はごつごつした肉肉しい食感が満足度高く仕上がっているハンバーグ。”ブルゴーニュ風ガツ芯”は、定番のエスカルゴ料理をガツ芯に置き換えたメニューですが、これがなかなかの出来で、ガツ芯のコリコリとした食感を上手く利用した一品だと思います。

サガリカルパッチョ

バンビーナハンバーグ

ブルゴーニュ風ガツ芯

そして、「うしごろ」と言えば、他店の人気メニューからのインスパイア料理を提供する事でもオープン当初は話題となりましたが、今回もいつくかインスパイア料理がありましたのでご紹介します。”バンビーナトマトすき焼き”はつけダレとして卵黄にメレンゲを加えたものを使用。こちらはすき焼きの老舗「よしはし」から。ふわふわに泡立てた卵から作る「ふわとろオムレツ」はフランスの観光地・モンサンミッシェルの名物オムレツから。〆メニューの”鉄板ナポリタン”は新橋の名店”ポンヌフ”から。と言った具合に様々なお店からインスパイアされた料理が登場します。しかし、どの本家でも頂いた事がありますが、全て「うしごろ」独自の工夫が加えられており、直ぐに「うしごろ」独自のメニューとして定着することでしょう。