舞台はゲーセン
『ノーコン・キッド』は1983年からの30年をゲーセンの息子・渡辺礼治(田中圭)、伝説的ゲーマー・木戸明信(浜野謙太)、サブカルな編集者・高野文(波留)の三人の15~45才までを重要なゲームを通して描くという趣向。毎回、メインとなるゲームをプレイし、それがドラマのストーリーにもリンクしていきます。ドラクエがモチーフの回では三人が協力して大学受験を突破する。マリオブラザーズの回では文の企画したイベントのピンチに礼治がマンホールを通るなど苦労して助けにいく。恋愛シミュレーションゲームの回では礼治が文に告白しようとするがすれ違うなど。映像もそのゲームの雰囲気に近くなる演出が楽しめます。
舞台はゲーム制作
『東京トイボックス』はコミック原作で要潤の連ドラ初主演作。主人公は弱小ゲーム制作会社・スタジオG3の社長兼ディレクター兼プランナー・天川太陽。かつて所属していた大手のソリダスワークスゲームと戦いながら、ゲームに「魂」を込めようとする姿を描きます。続編『大東京ボックス』は舞台は同じスタジオG3ながら、主人公は新人の百田モモ(足立梨花)に変わっています。
いまなぜゲーム業界?
これまで、テレビゲームを舞台にした連続ドラマというのはあまりありませんでした。それがなぜ二作も同時に始まったのか?『ノーコン・キッド』のストーリーが始まった1983年といえば任天堂ファミリーコンピューターが発売された年。昨年はその30周年だったという理由はあるでしょう。
しかし、実利的な意味も考えられます。深夜になると多くなるゲームソフトのCM。ドラマの中でもテレビゲームを舞台にすればさらにCM獲得しやすくなる、と考えたエラい人がいたんじゃないかと思います。そうだとすれば、今後もつくられる可能性は強いですね。
昔に比べてスポンサー獲得に苦労するようになったテレビ局、スポンサーをとりやすいドラマというのも重要です。
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