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1億2000万分の1の「笑っていいとも!」(2ページ目)

2014年3月31日で「笑っていいとも!」は32年間の歴史に幕を閉じます。この機会をとらえて、様々なメディアで特集が組まれてますが、ここではごく個人的な「いいとも」との関わりあい(と言っても、一視聴者としてですが)について書いてみたいと思います。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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ブレイクの原因は「増刊号」

あまりにも当然のことではありますが、「笑っていいとも!」は放送開始当初から人気番組だった訳ではありません。「タモリの毒がなくなった」なんて批判もよく聞きました。日替わりのコーナーがすべて面白かったかと言えば、さすがにそうは行かず、中には見事なまでにスベる(当時は「しらける」と言ってましたが)企画もありました。

それでも、徐々に人気が高まっていったのは、現在まで延々と続く「テレフォン・ショッキング」が斬新な企画として話題になったことに加えて、「増刊号」の存在がありました。

毎日のコーナーの中から面白かったところをピックアップしたものだけに、むしろ本編よりも先に火が付いたように思います。タイトルにちなんだのか、ここのMCは作家の嵐山光三郎編シー長でした。「編シー長って何だよ?」とツッコミたくなった若い方々は、いろいろググって見てください。当時の空気感が味わえるかもしれません。

最初はやる気を見せていた!?

タモリ名言集の中でも最も有名なものに「やる気のある者は去れ!」がありますが、「いいとも」スタート時のタモさんは、さすがにやる気を見せていたように記憶してます(笑)。まあ、陰で横澤彪プロデューサーが尻を叩いていたのかもしれませんが。

初期のコーナーには「タモリの世界の料理」という、アメリカの人気番組「世界の料理ショー」のパロディというか、そのまま企画をいただいたものがありました。本家さながら軽妙にお喋りしながら料理を作るというコンセプトですが、最近では番組内で料理することがあっても常に寡黙なたたずまいをみせているのを見ても、当時は相当頑張ってたんだなあと、振り返ってみて感無量です。
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