高初任給は鉱業、情報通信業、不動産・物品賃貸業
■学歴・業種別の初任給(単位:千円)【表2】 平成25年3月に卒業した新卒者の学歴、業種別初任給平均。学歴ごとに、トップ5は紫(トップは太字)、ワースト5は緑(ワーストは太字)に色づけしている
※「*」は、調査回答数が少ない等、利用に際し注意を要する
高額として色づけした紫色部分をみてみると、鉱業・採石業・砂利採取業、情報通信業は全学歴でトップ5に入っています。安定した高初任給業種といったところですね。また、不動産業・物品賃貸業、学術研究,専門・技術サービス業も高額の傾向にあります。
大学院修士課程修了は他の業種と少し違う傾向にあり、卸売・小売業、教育・学習支援業、他に分類されないサービス業が高額になっています。この業種には法律や会計、コンサルタントなどの専門サービスや学術研究機関などが含まれており、より専門性の高い職種がひきあげているようです。
複合サービス、宿泊・飲食サービス、医療・福祉、金融・保険は低い
全ての学歴で一番初任給が低かったのが、複合サービス事業です。複合サービス事業とは郵便局や協同組合で、毎年初任給は低い傾向が続いています。他にも、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉、金融業・保険業で低い傾向がみられます。年収データでも宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉は低い傾向にありますが、金融業・保険業は高額な業種に分類されます。金融・保険業の初任給は低めでも年齢があがると給料アップものぞめそうです。初任給だけをみるのではなく20年後30年後の年収も確認しておきたいですね。
つづいて、次のページでは男女別の初任給をみてみたいと思います。