タクシン元首相の支持者がデモを展開
抗議活動は主に首都のバンコクで行われている
抗議活動は3月中旬から始まって、4月の現在でもまだ続いています。きっかけになったといわれるのは、2月末にあったタクシン元首相の資産を没収する、最高裁の判決です。その判決によると、タクシン元首相一族の資産約760億バーツ(約2200億円)のうち、約460億バーツ(約1340億円)を国家が没収することになりました。UDD側は抗議活動と判決の関連性を否定していますが、第三者から見たら、判決がきっかけと考えても全くおかしくはありません。
UDDのデモ・抗議はあらゆる方法で行われており、特に過激なのは、デモ参加者から採取した生血を首相府や与党の本部前にまいた抗議。UDDが政府に対して要求しているのは、アピシット首相の辞任と国外退去、加えて議会の解散・総選挙です。しかし、政府はそれを拒否しています。
政府側はUDDの抗議に対して治安部隊を派遣して対抗し、発砲によってすでに死傷者が多数発生。4月14日の時点では、すでに23人の死者が出ているといわれています。